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ぼっちのままで居場所を見つける 孤独許容社会へ ちくまプリマー新書

河野真太郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480684981
ISBN 10 : 4480684980
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『アナ雪』でひとり氷の城を作ったエルサは本当に孤独だったのか?映画、マンガ、英文学の名著、とある女王の史実までを読み解き、良い孤独のある社会を想像する。新時代を目指すカルチャー批評。

目次 : 第1章 ロンリネスとソリチュード―または、エルサの孤独/ 第2章 孤独はいつから避けるべきものになったのか―ひとりぼっちのロビンソン/ 第3章 「ソウルメイト」の発見―依存と孤独とジェイン・エア/ 補論 「友達100人」は孤独を癒やしてくれるのか?/ 第4章 死別と孤独―ヴィクトリア女王から『葬送のフリーレン』へ/ 第5章 田舎のソリチュードから都会のロンリネスへ―森の生活と、ある探偵の孤独/ 第6章 自分ひとりの部屋と向かいのおばあさんの部屋―ヴァージニア・ウルフの場合/ 第7章 誰でも孤独でいられる社会へ―排除型社会と孤独

【著者紹介】
河野真太郎 : 1974年、山口県生まれ。専門は英文学とカルチュラル・スタディーズ。専修大学国際コミュニケーション学部教授。東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。一橋大学准教授などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Nao023

    一人でいることを咎められず、一人で居ても生活に困ることのない、「孤独許容社会」は、次の新しい世界のカタチなのかもしれない。 それはつまり、「豊かな社会」ということだろう。

  • akihiko810/アカウント移行中

    主に近代イギリス文学などを読み解くことで孤立・孤独とその解消法を探る試み。印象度B+  「社会的な孤独」を文学などから考える。思ってたのとは若干違ったのだが、興味深く読めた。 マイナスな「孤立(ロンリネス)」ではなく、独り豊かで創造的な「孤独(ソリチュード)」もあるという話。そもそも文学は「豊かな孤独」なので、その点は同意する。そして、新自由主義的「排除型社会」ではそのソリチュードの獲得が困難であるということ。そのためにはベーシックインカムのある社会はどうか、という提言。正直、ベーシックインカムには(続

  • 阿部義彦

    ちくまプリマー新書の最新刊です。孤独と言えば孤独死などネガティブなイメージが有りますが。著者は孤独を4種類(ワンリネス[著者の造語]、アイソレーション、ロンリネス、ソリチュード)に区分して、過去の小説や映画、漫画などを引き合いに、豊かで創造的で幸福な孤独も有るのでは?と論考します。『アナ雪』『ジェイン・エア』『葬送のフリーレン』等がテキストに、後半の女性ホームレスの日記『小川さんノート』が衝撃的。包括型社会から排除型社会になるがネットの発達により同じ土俵で友達ごっこも罵倒も等価になる。死ぬ時は誰もボッチ。

  • よっち

    物語の創造的で幸福な孤独のある社会から、映画、マンガ、英文学の名著、とある女王の史実までを読み解き、良い孤独のある社会、孤独を許容する社会を考える1冊。『アナ雪』のエルサは本当に孤独だったのか?ロビンソン・クルーソーに見る近代化と個人化と孤独の誕生、『ジェイン・エア』におけるソウルメイトの誕生、ヴィクトリア女王と『葬送のフリーレン』に見る死別と孤独、田舎のソリチュードと都会のロンリネス、都市遊歩者の自由と孤独、排除型社会と孤独など、孤独の種類を分析してその解消法を探るなかなか面白いアプローチの1冊でした。

  • ロンリネスとソリチュードという種類の異なる孤独をアナ雪を例に定義し、よき孤独をあり方を探していく一冊。SNSが発達し誰もが絶えず繋がることを半ば強いられる現代では孤独はソリチュードになりにくい。大昔をみると「孤高」や「隠遁」がそれに相当する向きもあり、そこまでいかずとも現代もソリチュードを多少目指すことが生き方を楽にするのかなと感じた。その為には経済的、地位的障壁があり、著者はベーシックインカムを唱えている訳だが、物価連動でなければ孤独を埋めるに必要な額にならずソリチュードの援助には難しいのかなと感じる。

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