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はたらく物語 マンガ・アニメ・映画から「仕事」を考える8章

河野真太郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784305709981
ISBN 10 : 4305709988
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

フィクションに映し出された、現実で働く私たちの姿とは?格差ややりがい搾取、ケア労働、ジェンダーなど、エンタメにも「働くこと」を巡る問題が投影されています。「3月のライオン」「プラダを着た悪魔」「機動戦士ガンダム 水星の魔女」などの作品を取り上げながら、現実世界の課題を読み解きます。

目次 : 第1章 働く僕たち、私たち―『3月のライオン』と「働くこと」の現在/ 第2章 家事労働者から起業家へ―『3月のライオン』とコミュニティ作りの労働/ 第3章 女性の仕事、クリエイティブ産業とやりがい搾取―『プラダを着た悪魔』とポストフェミニズム労働者/ 第4章 助力者おじさんとレジリエンス、そして老後の消滅―『マイ・インターン』とポストフェミニズムの「超克」/ 第5章 労働を消費すること―『宝石の国』とアイデンティティの労働/ 第6章 起業とビルドゥングスロマン―『機動戦士ガンダム 水星の魔女』とデスゲームの距離/ 第7章 ヒーローたちはなぜはたらくのか?―『株式会社マジルミエ』と『シン・ゴジラ』の「仕事」/ 第8章 私たちの労働の余白に―『0.5ミリ』とケア労働の贈与

【著者紹介】
河野真太郎 : 1974年、山口県生まれ。専修大学国際コミュニケーション学部教授。専門は英文学とカルチュラル・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nonpono

    4月から無職になるわたしが読んだ本。漫画や映画を引用しながら、働くことについて考察する一冊。表紙を見てもっとライトなものかなと思ったが論文を読んでいるみたい。第5章の起業ものの作品が増えていること、そこにガンダム 水星の魔女を絡めての考察が面白かったです。働くって何でしょうね。ここでいうケア労働を体験してみたんですが、やはり肉体的な消費が大きかったですね。それを、わらしべ長者のように描いた、安藤サクラの「0.5ミリ」の映画が見たくなりました。人が集まらない、定着しないケア労働、これからの仕事なのかな。

  • katoyann

    漫画や映画作品を対象として、そこに描かれる労働観を分析した批評集。ポストフォーディズムと新自由主義をキーワードにして、雇用が流動化する現代社会においては、かえって労働に対して人格的なコミットメントが求められているということを明らかにしている。『3月のライオン』や『銀の匙』の読み解き方も面白かったが、個人的には『マイ・インターン』という映画作品の批評が面白かった。柔軟なコミュニケーション能力が労働スキルとして求められる社会では男性性もケア的なものに変化していくとする。楽しく読むことができた。

  • skr-shower

    ポップな表紙に反して、わりと硬派な本。マンガや映画でも「あんた、何言ってんの!」な展開は実に多い。題材がわかりにくかったりはするかな。

  • つくし

    表紙ほどライトでもなく、思ったより論文寄りの読みものでした。著者さんの専門が英文学と文化と社会とのこと。労働だけでなくジェンダーについてもしっかり言及されている。3月のライオンや宝石の国を分析しているのを読み、確かにこれは仕事の話だったな、と。ふむふむと楽しく読ませていただきました。プラダを着た悪魔からマイ・インターンに至るフェミニズム解説もとても面白かった。

  • るき

    p124-125 新自由主義の変化。それは老後の消滅。終わりなき学び」の理念が、現代においては「終わりなきスキル獲得」へと逸れているかもしれないのです。つまり、資本主義における労働スキルの終わりなき獲得です。   p249労働の隙間に贈与。ケア労働をあえて贈与するの贈与とそれに対する返礼の義務で出来上がった社会への漠然とした信頼。

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