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ヤンキー 母校に恥じる

河野啓

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784866809410
ISBN 10 : 4866809418
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan

Content Description

「ヤンキー先生」を世に送り出したテレビディレクターがつづる悔恨と検証のドキュメント。私の知るヨシイエはもういない。自民党の集まりやメディアで「ヤンキー先生」と紹介されている人は、私が描いた「ヤンキー先生」とは別人だ。それならば、私にできること、しなければならないことは、一つしかない。「ヨシイエ」と「義家氏」の間に、境界線を書くことだ。できるだけ濃く、できるだけ太く。私はささやかだが、ある行動を起こすことにした。

目次 : 序章 「祭りのあと」の二十年/ 第1章 バクダン貴公子/ 第2章 ヤンキー母校に帰る/ 第3章 天国と地獄/ 第4章 「訴訟を検討している」/ 第5章 副大臣と「俺の夢」たち/ 第6章 やっぱりおまえはヤンキーだった/ 第7章 道の先/ 最終章 「いってらっしゃいませ!」

【著者紹介】
河野啓 : 1963年、愛媛県生まれ。北海道大学卒業後、北海道放送入社。ディレクターとして、ドキュメンタリー、ドラマ、情報番組などの制作に携わる。高校中退者や不登校の生徒を受け入れる北星学園余市高校の取材では、「学校とは何か?」で放送文化基金賞本賞、「ツッパリ教師の卒業式」で日本民間放送連盟賞を受賞。また、『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』(集英社)で第18回開高健ノンフィクション賞、『北緯43度の雪 もうひとつの中国とオリンピック』(小学館)で第18回小学館館ノンフィクション大賞、第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞するなど作家としても高く評価される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ばんだねいっぺい

    ちょっと画竜点睛を欠くが、あの有名なドキュメンタリーを輔弼する内容となっている。「あの人は変わってしまったな」と言われるのは、愛されている証拠。まったく余計なお世話だが、タイミング的に母校に帰るのは今なのではないか。

  • 佐倉

    ヤンキー先生という物語の”後“。北星との軋轢から退職し横浜の教育委員、そして政治家へといった流れを番組を作った河野啓自身で向き合っていく。正直なところ僕にはヨシイエも義家氏にもそう違いは無いように思える。義家弘介に限らず人間はグラデーションのようなものだからだ。その中から切り取られた物語がヨシイエであり義家氏だった。ドキュメンタリーという媒体には暴力性がある。事実を物語の中に回収し、時に関わったものたちの自己認識すら変えてしまう。この本の価値はその結果と向き合おうとする著者の姿にこそあると思った。

  • キタ

    年代的には、一連のヤンキー先生のノンフィクション、ドラマ、書籍は接点あってもいい年齢なんだが、昔からこの手のものが嘘くさく感じてどれも手にしたことがなかったが、デス・ゾーンを書いた著者だったのと表紙の善家氏の人相があまりにも昔のイメージと変わっていてあんまりいい人相じゃないなぁと。ヤンキー先生後、何があったか知りたく読んだ。 今回も本人には取材できていなく、周辺の人のインタビューでの構成。せめて同級生の秘書2人にはインタビューしたのを紙面に出してもらいたかったと思ったよ。続く↓

  • ただぞぅ

    ヤンキー先生こと義家弘介氏の政界進出と変容ぶりを描いたルポタージュ。著者は『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』などドキュメンタリーを畑とする元・テレビ局のPD。私的な偏向が強く、部分的な強調感や事実を歪曲されたような表現が多いため真意はわからない。表紙の写真にも掲載されているがヤンキー先生だった頃の鋭くも精悍な顔つきは失われ、人相も悪くまるで死んだ魚のような目をしている。ドラマで一躍有名になり、講演料や印税で多額のお金を手にしたことが変えてしまったのか。挑戦はいいが変わらないほうがいいこともある。

  • hideto

    「ヤンキー先生」といえば、義家氏の代名詞。20年以上前にテレビで取り上げられ、ドラマ化。不良から一念発起して先生になるなんてすごい!と純粋に思っていましたが、そのあと横浜市の教育委員→国会議員となり、何か違うんじゃないかなという違和感がありました。その答え合わせというべき1冊です。もしも、北星余市高校にテレビが入らなかったら…。彼は国会議員になってないどころか、先生になってなかったかもしれない。恐らく彼の人生を変えたであろうテレビの功罪をも問う「リアル」な1冊だったと思います。

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