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漂巽紀畧 講談社学術文庫

河田小龍

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065142622
ISBN 10 : 4065142628
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

土佐の若き漁師が西洋近代と出会った。幕末に大きな影響を与えた「ジョン・マン」奇跡的な十余年の記録、ここに完全現代語訳なる!

【著者紹介】
ジョン万次郎 : 1827(文政10)‐1898年(明治31)。中浜万次郎。幕府の軍艦操練所教授、開成学校教授等を務める

河田小龍 : 1824(文政7)‐1898(明治31)。本名は維鶴。土佐藩の絵師。万次郎の事情聴取にあたった

谷村鯛夢 : 1949年高知県生まれ。本名は和典。俳句結社「炎環」同人会会長。中浜万次郎国際協会会員

北代淳二 : 1932年高知県生まれ。国際基督教大学卒業。コロンビア大学大学院修了。中浜万次郎国際協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 望月衣塑子そっくりおじさん・寺

    面白かった❗こういうのを出してくれるから講談社って好きだ。本書はご存じジョン万次郎が10年あまりの漂流から故郷土佐に帰国し、その体験談を絵師の河田小龍(坂本龍馬伝ではお馴染みの人)がまとめた1冊。最もリアルタイムと肉声に近い『ジョン万次郎漂流記』である。私は冒険譚や紀行文は苦手だが、これは面白かった。万次郎の漂流は有名だが、一緒に流された筆之丞(伝蔵)のハワイ生活も詳細。当然少年向けの本ではないので、当時のちょっとした残酷も時にある。万次郎のヒヤリング英語をそのまま表記するので『空耳アワー』的な味もある。

  • まーくん

    漂巽紀畧(ひょうそんきりゃく)。”巽(南東)方向に漂流した記録の概略”の意。幕末期、15歳で土佐から漁に出て遭難し漂流、米国捕鯨船に助けられ10年後に帰国を果たしたジョン万次郎の話し。顛末口述を同郷の絵師河田小龍が記した。万次郎は船長に連れられ米国東部に渡り、彼の地で教育を受けたほか、捕鯨船員として世界中の海を航海。帰国決意の後、南米を回ってサンフランシスコへ、金鉱で資金を作り帰国のための船を探す。苦労は察するに余りあるが、決断力や才気に感服。後年、ペリー来航に苦慮する幕府に召し抱えられ直参幕臣に。

  • アキ

    天保12年1841年ジョン万次郎こと15歳の万次郎が4人の漁師とともに土佐沖から無人島に漂流し、アメリカの捕鯨船に救助され、ハワイ・オワフ島からアメリカ合衆国に、また諸洋を航海し、1852年日本へ帰りつくまでを河田小龍が表わした書の現代語訳。画家でもあった河田がスケッチした街の様子や蒸気船や火車(機関車)の絵が見られ面白い。河田は万次郎らから聞いた話をそのまま一切脚色せず書き取った。米国から日本への渡航費はカリフォルニア金採掘で賄い、鎖国中、琉球に上陸してから高知に帰るのに幕府の取り調べで1年半も要した。

  • 背古巣

    読友さんのレビューで知った作品。ここで知らなかったら一生読まないであろう作品。ジョン万次郎の名前だけは知っていましたが、複数人で漂流して助けられたことはこの作品で知りました。また、何度も日本の近くに来ていたんですね。せっかく日本の近くに来たのに、諸事情で戻ることが出来なかったのは、さぞかし悔しかったろうと思います。また、日本に戻らずに外国で永住しようと決めた寅衛門(だっけ?)気持ちもわからないではなかったです。あとみんな親切ですね。万次郎の心根がそういう記録を残させたのかもと思いました。面白かったです。

  • 1.3manen

    北城淳二氏の解題によると、記述者河田小龍は土佐出身の画家、知識人。書名の意味は南東に漂流した記録のあらまし(160頁)。ジョン万次郎を初めて公に使ったのは、1937年の井伏鱒二「ジョン万次郎漂流記」。第6回直木賞受賞作品となり、定着(173頁)。当時、手で漕いで船を操ることが、産業革命の蒸気船の恩恵もなかったのか? という素朴な疑問も湧いた。主櫓(おもろ、押し引きして和船をこぎ進める道具)が出ているからである。おもろが折れて転覆の危機、風浪に翻弄。1841年1月の寒気に震える船員。捕鯨で知られる

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