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ISBN 10 : 4810057887
Content Description
◎思考力・判断力・表現力や、学びに向かう力(主体的に学習に取り組む態度)等を育てるために、子ども同士で行うピアフィードバック(相互評価)を授業に取り入れることが増えています。ところがこういった取組みは、しばしば空虚なほめ合いや揚げ足取り等に陥り、教師が期待したほど盛り上がらないことがあります。こうした苦戦の背景に人間関係からくる子どもたちの心理状態(防衛性や攻撃性等)があり、授業づくりにも人間関係づくりやカウンセリング的な対応が必要になっていると考えられます。
◎はじめは「他者不安」が強くても、他者とポジティブに関わる経験は徐々に「自信」を生み出し、やがて「自立した学習者」としての成長につながります。教室で子ども同士が批判的・対話的・建設的に関わるチャンスを増やせるように、学級の心理的安全性をどう高めていけばよいか、またピアフィードバック等の学習活動をどのように構成し、どのように子ども個々の主体性(エージェンシー)や協働性(共同エージェンシー)を育てていくことができるか、カウンセリング心理学をもとに具体的に解説します。
【著者紹介】
河村茂雄 : 早稲田大学教育・総合科学学術院教授。筑波大学大学院教育研究科カウンセリング専攻修了。博士(心理学)。公立学校教諭・教育相談員を経験し、岩手大学助教授、都留文科大学大学院教授を経て現職。日本学級経営心理学会理事長、日本教育カウンセリング学会理事長、日本教育心理学会社員、日本カウンセリング学会理事、日本教育カウンセラー協会岩手県支部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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