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持続不可能な財政 再建のための選択肢 講談社現代新書

河村小百合

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065384688
ISBN 10 : 4065384680
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

世界最悪の借金大国
この国はもうダメなのか?

私たちが迫られる「究極の選択」
現役世代へのツケ回しはもう限界。「破綻」を避けるために何ができるのか
そろそろ本当の話をしよう

我が国の財政運営は、このままではこの先、何かのきっかけで、いつ何どき、行き詰まってもおかしくない状態にすでに陥っています。まさに「持続不可能」なのです。しかも、「これまでに国として積み上げてきてしまった借金、国債残高の大きさ」と、「厳しい人口減少傾向に象徴されるように国力が足許、疑いようのないほどに低下傾向をたどっていること」を合わせれば、ついに「行き詰まった」ときに起こる事態は、我が国自身が第二次世界大戦の敗戦直後に経験した苛烈な国内債務調整に匹敵するものにならざるを得ないことは容易に想像がつきます。
では、どうすればよいのでしょうか。どうすれば、私たちのこの国の財政運営を立て直せるのでしょうか。私たちの後に続く世代のことを考えれば、「どうせ無理だから」などと投げ出すことは決して許されません。本書を手に取ってくださったお一人おひとりに、ぜひともご一緒に考えていただきたいと思います。

本書の内容
まえがき
第1部 「財政再建から逃げ続ける国」の行き着く先
第2部 シミュレーション日本の財政はどうなるか
第3部 聖域なき歳出削減何をどう減らすのか
第4部 公平・公正な税制と納得できる税負担を考える
第5部財政再建アラカルトあなたは何を選びますか?
あとがき

【著者紹介】
河村小百合 : 株式会社日本総合研究所調査部主席研究員。1988年京都大学法学部卒業、日本銀行入行。1991年株式会社日本総合研究所入社。2019年より現職。財務省財政制度等審議会財政制度分科会委員(現職)、国税庁国税審議会委員、厚生労働省社会保障審議会委員、内閣官房行政改革推進会議民間議員等を歴任。『日本銀行 我が国に迫る危機』(講談社現代新書)で第四五回石橋湛山賞を受賞

藤井亮二 : 白鴎大学法学部教授。1985年慶應義塾大学法学部卒業、参議院事務局入局。予算委員会調査室首席調査員、企画調整室次長を経て、2018年参議院予算委員会専門員(調査室長)。2022年より現職。栃木地方最低賃金審議会委員、参議院予算委員会調査室客員調査員、会計検査院特別調査職等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    故・森永卓郎氏を筆頭とし、財務省批判が跋扈している。財務省が国民思いの善良な集団とは思わないけれど、でも、財務省の財政均衡主義が欺瞞だと言うのは本当かと訝る中で手にした一冊。本書は、日本の財政が持続不可能な危機的状況にあることを統計データやシミュレーションを通じて炙り出し、医療・介護・少子化対策・年金・地方財政などの抜本的な改革が必要なことを示す。冷静で客観的な分析は、著者二人の良心に基づく主張として、私は納得感を持って本書を読んだ。少なくとも、通貨発行益の魔術を弄する乱暴な議論より、私には腑に落ちる。

  • KAZOO

    日本の現在の財政の状況を非常にわかりやすい図や数値で分析してくれています。最近のこのような本にしては、きちんと分析されているように感じました。ただ私は、本当に日本はここにあるように破たんへの道を進んでいるのかというとそこまでは悪くはないと思います。中国やアメリカの経済状況が非常に悪くならないかぎり、現在のままでもそんなに変わらないという気もします。私は法人税をもう少し上げてもいいのではないかと思います。また富裕層への金融取引課税も考えていくべきでしょう。

  • kan

    データに基づき、長期的視野と現実的な具体策をもって公平公正な租税制度を訴える一冊。ハードな破綻を回避しソフトランディングを目指すためには国民全員で痛み分けし、皆が納得できる策が必要というのは正論だ。しかし氷河期世代ど真ん中としては、もう痛みは十分というのが正直なところ。「好き放題」の東京都にも言及があり、私立学校無償化やプロジェクションマッピングが例に挙がる。裕福な東京都は、特定の都立高校に限定し模試や英語四技能試験の受験料全額補助や無料校内予備校を開催。税金の使途として不適切だと、都立を辞めた今も思う。

  • さきん

    今までの財政均衡派の本と違うのは、データをほぼ5ページごとに図示し、かつ恣意的なデータの加工が少ない。相変わらず残念なのは、103万の壁や消費税減税の現役負担軽減策をポピュリズムと決めつけたり、政府の借金の債権者はほとんど国民であること、政府の資産に触れていないこと、特別会計にも全く言及がないこと等が、やはり財務省の影響を多大に受けているのではないかと思わざるを得ない。現役世代を税制上守らないと、少子化対策及び経済活動自体を守る事ができない。

  • よっち

    現役世代へのツケ回しはもう限界。「破綻」を避けるために何ができるのか。現実的な選択として何を考えるべきなのか提示していく1冊。これまでに国として積み上げてきてしまった借金、国債残高の大きさと、厳しい人口減少傾向もあり国力が疑いようのないほどに低下傾向をたどっていることを踏まえて、どうすれば財政運営を立て直せるのか。聖域なき歳出削減で何をどう減らすのか、公平公正な税制と納得できる税負担を考える内容で、改めて提示されるとなかなか厳しいというのが正直な実感でしたが、でもどこかで手を付けないといけない問題ですね。

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