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晩節の研究 偉人・賢人の「その後」 幻冬舎新書

河合敦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344985513
ISBN 10 : 4344985516
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2019
Japan

Content Description

歴史に名を残す偉業を成し遂げた人物も、ほとんどの場合、本当に活躍したのは、ある時期に限られる。それどころか、リタイヤ後に意外な「その後」の人生を送った人物が少なくない。「祟り」に慄き死んでいった藤原道長。健康に気を遣いすぎて逆に死期を早めた徳川家康。老人になってから計画殺人を実行した徳川光圀。勘違いで殺人を犯して獄死した平賀源内…。有能な成功者である彼らはなぜ“晩節を汚す”ことになったのか。その分岐点には何があったのか。30人の偉人たちの知られざる末路を繙き「人生の本質」を追求する、画期的な書。

目次 : 第1章 古代の偉人たち(小野妹子(生没年不詳)/ 鑑真(六八八〜七六三年) ほか)/ 第2章 中世の偉人たち(平清盛(一一一八〜一一八一年)/ 源義経(一一五九〜一一八九年) ほか)/ 第3章 近世の偉人たち(明智光秀(一五二八頃〜一五八二年)/ 足利義昭(一五三七〜一五九七年) ほか)/ 第4章 近代の偉人たち(西郷隆盛(一八二八〜一八七七年)/ 陸奥宗光(一八四四〜一八九七年) ほか)

【著者紹介】
河合敦 : 1965年、東京都生まれ。青山学院大学史学科卒業、早稲田大学大学院修士課程修了(日本史専攻)。第十七回郷土史研究賞優秀賞(新人物往来社)、第六回NTTふれあいトーク大賞優秀賞を受賞。都立高校教師として教壇に立ちながら、歴史作家・歴史研究家として、数多くの著作を刊行。2013年、東京都を退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • keroppi

    山田風太郎「人間臨終図巻」を思い出す。しかし、あれほど人間を見つめているわけではない。晩節という言葉からは「晩節を汚す」という言葉が思い出されるように、人生の晩年をどう生きるのかが、もっと研究されているのかと思ったが、そうではない。源義経や西郷隆盛は、伝説が語られるし、24歳で亡くなった人見絹枝まで取り上げられている。読み物として面白くないわけではないが、タイトルが違うのではないかと思った。とは言え、やはり、好きなことをして楽しんだ人ほど、晩年も楽しく生きられるようだ。私も楽しく生きたいものだ。

  • けぴ

    室町幕府の最後の将軍足利義昭。信長の天下統一の頃に亡くなっているイメージでしたが意外なことに秀吉の朝鮮出兵の時に九州に派遣されています。討ち入り後の赤穂浪士。水野家と毛利家に預けられた浪士は狭い部屋に押し込められ冷遇されたが久松家や細川家に預けられた浪士は湯殿を備えた居室で豪華な食事が与えられる。生涯に93回の転居をした葛飾北斎。片付けられない人でゴミ屋敷になると転居したとのこと。西郷隆盛はロシアで生きていた?津田はニコライが西郷隆盛と来日すると勘違いして西南戦争の勲章を守るため大津でニコライを斬りつた。

  • Kentaro

    源義経や西郷隆盛、祟りにおののいて死んでいった菅原道真、健康に気を使いすぎて逆に死期を早めた徳川家康、老人になってから計画殺人を実行した徳川光圀、妻に刺殺されたと噂された犬公方の徳川綱吉、独自の健康法を実践して80代までバリバリ働いた貝原益軒、勘違いで殺人を起こし獄死した発明の天才平賀源内などの晩節を紹介する。家康の最後は食中毒でなくなったとされるが、胃癌であったとする説がある。家康は腹の中に塊があるので自分で寄生虫にやられていると判断し、虫下しの薬ばかりを飲んでいて、侍医払いをしてしまったらしい。

  • trazom

    小野妹子から榎本健一にいたる30人を取り上げて、多様なエピソードが紹介されている。ただ、それらは、歴史や人物を考える上での本質的な話題というより、スキャンダルやゴシップが多く、内容に深みはない。さらに、光秀=天海僧正説や義経伝説などは、呉座勇一さんが「陰謀の日本中世史」で厳しく批判している粉飾・捏造・偽書の類であり、そういうものを掲載するこの著者の歴史家としての姿勢に疑問を禁じ得ない。そもそも、本書のタイトルは粉飾だと思う。晩節(晩年の節操)というテーマに、この本は、正面から向き合っていないのだから…。

  • 香菜子(かなこ・Kanako)

    晩節の研究 偉人・賢人の「その後」。河合敦先生の著書。終わり良ければ総て良しと言うけれど、途中までは良くても終わりが最低になってしまう人は少なくない。歴史に名を残すような偉人も含めて、晩節を汚す人があまりにも多いのは、成功したからこそ無意識のうちに自尊心過剰で自信過剰、我儘で尊大で驕慢で非常識な人間になってしまうからなのだと思う。初心を忘れずに傲慢にならないというのは、言うは易く行うは難しなのかも。

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