Books

日蓮宗と戦国京都

河内将芳

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784473038821
ISBN 10 : 4473038823
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

京都では応仁の乱後に日蓮宗の勢力が伸長し、二十一ヶ寺もの本山が創建されるに至った。天文法華の乱で灰塵に帰するも富裕な檀徒の財力を背景に復興され、めまぐるしく変わる戦国京都の権力者と対峙していく。その実態を、当時の文献史料でもってせまり、新たな歴史をうきぼりとする。

目次 : 第1章 題目の巷へ―南北朝・室町時代(日像と大覚/ 日蓮宗と延暦寺 ほか)/ 第2章 戦国仏教へ―室町時代から戦国時代(寛正六年、文明元年という画期/ 応仁・文明の乱後の繁昌 ほか)/ 第3章 天文法華の乱―戦国時代(天文法華の乱前夜/ 法華一揆と衆会の衆 ほか)/ 第4章 十六本山会合の成立と展開―戦国時代から信長の時代(会合の成立/ 諸寺勧進 ほか)

【著者紹介】
河内将芳 : 1963年、大阪府生まれ。奈良大学文学部史学科教授。京都府立大学文学部文学科を卒業後、甲南高等学校・中学校教諭。その間に京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、京都大学博士(人間・環境学)。京都造形芸術大学芸術学部歴史遺産学科准教授を経て、現職。日本中世史専攻。中世後期の都市社会史を中心に研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • MUNEKAZ

    東国に生まれた日蓮宗が、戦国時代を通して京都に浸透していく過程を追った一冊。つかみに信長の宿所となった「本能寺」を持ってくるうまい構成で、難しい教義には立ち入らず政治的な動きを中心に論じている。延暦寺との暗闘や有力貴族・守護とのコネ作り、富裕な檀家の援助などで徐々に勢力を広げていく様は結構面白い。ただ結果として政治に飲み込まれ、天文法華の乱で大損害を被り、以後は権力から一歩引いた姿勢になるのはなんともはや。信長以前に痛い目みたことが、本願寺や延暦寺とは違った天下人への向き合い方になったのだろうか。

  • めぐみこ

    鎌倉時代における成立から本能寺の変の頃までの、日蓮宗の歴史について。鎌倉仏教の中で唯一宗祖が東国出身だとか、中世の銭一貫文は約20万の価値とか、当時の公家たちが京都と認識していた範囲の狭さだとか、本筋以外も面白い。信長とガチンコ戦争した本願寺と対照的に非武装主義になる程、天文法華の乱の衝撃が大きかったとは。手痛い代償だったけど、そのぶん生臭い事に巻き込まれずに済むと思えば礼物も必要経費?

  • 岡本

    室町時代から本能寺の変までの日蓮宗について纏めた一冊。本能寺の変を知る人は多いが本能寺、そして信忠が宿泊していた妙覚寺が日蓮宗の寺だと知る人は少ないのではないか。戦国時代というと延暦寺や本願寺が有名で日蓮宗は然程有名でないが、実は信長と敵対する事無く繁栄していた宗派であった。信長上洛以前の話など知らない部分も多かったので為になる一冊でした。

  • アメヲトコ

    東国で生まれた日蓮宗がいかにして京都に進出し、浸透するに至ったのかを、南北朝時代から戦国時代までの歴史を通観しながら分かりやすく論じています。天文法華の乱の意義の再評価はとくに興味深く、多くの示唆を与えられた気がします。思想的側面にはあえてふれなかったようですが、日蓮宗の教えのいかなる側面が京都の都市民の心を掴んだのかについても知りたくなりました。

  • Yoshihiro Yamamoto

    A 京都国立博物館の売店で見つけた本。ここはなかなか本屋ではお目にかかれない綺羅星の良書に出会えるので、目が離せない。この本もそんな一冊。「歴史」は権力者(あるいは勝者)の歴史で、それだけを見ていても、「町や庶民の生活」は頭に描けない。「日蓮宗」という京都でよく目にする宗教から読み解く歴史は、町衆の様子などがチラチラっかいま見え、京都の町が息づいて見えた。当初の布教時の比叡山との軋轢を「礼銭・礼物」で解決(本願寺系も同様)したとの記述に、ユダヤ・キリスト・イスラムの近親憎悪にこういう知恵がないのかと思う。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items