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ねぇ、ママ A.l.c.dx

池辺葵

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784253155687
ISBN 10 : 4253155685
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
池辺葵 ,  

Content Description

愚直で、凡庸で、時に狡猾で。それでも母親はすべての子供たちを照らす優しい光。
「母」をモチーフにした珠玉の短編集。かつて子供だった母親と、やがて母親になる子供たちへ。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 新地学@児童書病発動中

    表紙からして素晴らしい短編集。この女性の心の底に哀しみを秘めたような表情に惹きつけられて、書店で購入した。母を主題にした物語で、読んでいると自然と涙がこぼれることが多かった。心の震えを直接表現する繊細な作風が、本当に素晴らしい。地味で抑制された物語ばかりだが、読み手の胸を激しく揺さぶり、心の深いところにとどまり続ける作風だと思う。「夕焼けカーニバル」に出てくる小さな女の子ワカの目に映る世界の美しさ、不思議さ、切なさに泣いた。「stand up」のひきこもりの青年の、「生きててよかった」と言う言葉の切実さ→

  • ぶんこ

    「ねぇ、ママ」と表題が書いてあるのに、意識せずに最後まで読んで、皆様の感想を拝見して気づくという鈍さ。鈍いからか、母親という存在になりたくてもなれなかったからか?唯一理解できて心に響いたのが「夕焼けカーニバル」でした。「こっとうや)さんのおふたりや担任の先生がそばに居たのが救いでした。

  • かっぱ

    作者が好きなので読んでみた。「きらきらと雨」は、日本の母親を象徴した作品。切ないながら、子供が成長して大人になっても母は母なんだな。孤児院のザザとヤニクの物語は連作。「夕焼けカーニバル」は母は登場しないけど母性がテーマ。「残照」、「stand up」も2人の登場人物が同じなので連作。絵のタッチも柔らかいけど、作品の中身も柔らかい。

  • ぐうぐう

    母をモチーフにした短編集。実の母もいれば、血の繋がりのない母、あるいはまったくの他人もいる。血縁関係が重要なのではなく、子供がその女性を母だと想っているかどうかが大事なのだ。母の視点と子供の視点、両方から描かれているのがいい。老いて年齢を重ねても、その関係の変わらなさ。そして子供だった少女が、いつしか母となる。『かごめかごめ』のスピンオフ作があったり、池辺葵ファンにはたまらない一冊だ。

  • メイ&まー

    母、がモチーフの短編集。そう思って読めば、また放つ輝きが違って見える。誰かの母親でもって誰かの娘でもある彼女たちの心の内は、ありふれた日常を生きながら、ときに苦くて複雑怪奇。そして、池辺さんの絵が何よりも物語るから、読んでいて色々と思わずにいられない。またしても、軽やかにずっしりとした一冊でした。

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