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ISBN 10 : 4794812612
Content Description
インターネットの発達やテレビメディアのおかげで、さまざまな仕事や職人の世界における「下積み時代」が見えるようになった。そのため、ある職業に就く場合の心構えができるようになった。一例を挙げれば、板前の世界では皿洗いからはじまる。料理学校を卒業した人も、厨房に入ると一からのスタートとなる。
一方、教師という職業はどうなっているのだろうか。大学で教職課程と呼ばれる授業を受け、教員採用試験に合格すれば、四月には「先生」となる。小学校であれば、ほとんどの場合そのまま学級担任になる。板前で言えば、皿洗いをしないままお客さんの前に包丁を持って立つようなものである。熱血教師を目指す人であれば、現実とのギャップに負けて挫折をしてしまうだろう。
本書では、教師の下積み時代を、筆者の赤裸々な失敗談をふまえて面白おかしく語っていくことにした。どんな教科を学習し、放課後や休日に何をしているのか。子どもが相手だから、予測不可能なことも起こる。それに対して、どのような対応をしているのかについて、読者とともに考えていくという構成になっている。教職に就いてみたいと考えている人、教師をはじめてから日々の指導に悩んでいる人に、ぜひ読んでいただきたい。
インターネットの発達やテレビメディアのおかげで、さまざまな仕事や職人の世界における「下積み時代」が我々、一般の人にも見えるようになった。そのため、ある職業に就く場合の心構えができるようになった。
一生懸命洗っていると、そのうち運ばれてくる鍋などが変わってくる。スープやタレがついたまま運ばれてくるのだ。それを少し舐めてみて、味のつくり方を知る(盗む)のである。このような下積みの時代にこそ見える世界があり、その経験が本職に上がったときに役立つということを、いろいろな話で知った。
さて、教師という職業はどうだろう。大学で教職課程と呼ばれる授業を受け、教員採用試験に合格すれば、四月には「先生」となる。小学校であれば、ほとんどの場合そのまま学級担任になる。板前で言えば、皿洗いをしないままお客さんの前に包丁を持って立つようなものである。テレビで見たような熱血教師を目指す人が、様々な業務や保護者との関係など、テレビでは見えなかったことに直面し、ギャップに負けて挫折してしまうだろう。
では、教師における下積みとなる「皿洗い期間」はどうなっているのだろうか。本書では、その下積み時代を、筆者の赤裸々な失敗談をふまえて面白おかしく語っていくことにした。月曜日からどんな教科を学習し、放課後や休日に何をしているのか。子ども相手の仕事であるから、予測不可能なことも起こる。それに対して、どのような対応をしているのかについて、読者とともに考えていくという構成になっている。教職に就いてみたいと考えている人、教師をはじめてから日々の指導に悩んでいる人に、ぜひ読んでいただきたい一冊である。
【著者紹介】
池畠彰之 : 1981年、川崎市生まれ。小さい頃から映画監督に憧れていたが、高校生のときに映画『学校』(山田洋次監督、1993年、松竹株式会社)を観て、教師になることを志す。2004年4月より、川崎市で小学校教師をはじめる。数々の失敗を経験し、担任を外されたりして一度は教職が嫌になるも、現在も続けている。教職という仕事をしながら、論語教室、復興支援ボランティア、学童野球にかかわり、人と人とのかかわりの大切さを痛感している。現在、赴任4校目(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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