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イタリア・ルネサンス 古典復興の萌芽から終焉まで 創元美術史ライブラリー

池上英洋

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784422701516
ISBN 10 : 4422701517
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2023
Japan

Content Description

レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、数多の芸術家たちが登場し、傑作群が生み出された時代、ルネサンス。中世を経て、古代ローマ・ギリシャの思想と芸術が再興した背景には何があるのか。なぜイタリアで芽吹き、いかなる発展を遂げ、衰退していったのか。封建社会の崩壊から自治都市国家の形成、メディチ家の台頭、国家間の戦争といった社会の動きを軸に、近代に至るまで長らく規範とされたルネサンス美術の本質に迫る。

目次 : 第1章 中世イタリアの社会とその変質/ 第2章 ルネサンス中核都市の形成/ 第3章 プロト・ルネサンスの社会と美術/ 第4章 中世の終わりとルネサンス社会の成熟/ 第5章 初期ルネサンスの社会と美術/ 第6章 ルネサンス美術の発展/ 第7章 盛期ルネサンスの社会と美術(1) 15世紀半ばを中心に/ 第8章 盛期ルネサンスの社会と美術(2) 15世紀末を中心に/ 第9章 ルネサンスの落日

【著者紹介】
池上英洋 : 美術史家・東京造形大学教授。1967年、広島県生まれ。東京藝術大学卒業・同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史。著書に『レオナルド・ダ・ヴィンチ 生涯と芸術のすべて』(第四回フォスコ・マライーニ賞受賞)など。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ジュンジュン

    キラ星のごとく揃う芸術家と作品群に目を奪われるが、そもそもルネサンスとは美術ありきの運動ではない。ルネサンスをまず社会現象として捉え、美術はあくまでその表出した一部分と考える。では問われなければならない。なぜイタリアで始まったのか?なぜ古典古代の再評価だったのか?を。本書は多くの美術作品から、それを生み出した時代背景を考察する。歴史のダイナミズムを感じる。乱暴な言い方が許されるのならこうなるだろうか。ルネサンスは十字軍が生み出し、大航海時代が終わらせたと。

  • ろべると

    ルネサンスというと、暗黒の中世からいきなり花開いたイメージを勝手に抱いていた。実際は、暗黒でもなんでもない中世の社会と、イスラムから逆輸入されたものも含めた古典文化などが連続して発展した結果としてもたらされたものであることを再認識した。本書は通りいっぺんのイタリア・ルネサンスの解説書ではなく、その前史にかなりの比重をさいており、美術を中心としながら、できるだけ広い視点でわかりやすく説明してくれる。一方で終焉の方はごく簡単な記述にとどまる。プラトン思想の展開のところはすぐには理解できず。勉強して再読しよう。

  • Himiko

    ルネサンス熱冷めやらず、また素晴らしい一冊を楽しみました。ルネサンスとは何か?という質問の答えにまた一歩近づきました。フィレンツェを中心に取り巻く歴史、社会構造、政治構造が複雑に絡み合い、そしてそこに天才アーティストが次々揃っていた様子、そして錆びれていくイタリアを詳細に理解できる一冊。

  • スプリント

    イタリア・ルネサンスを古典復興から終焉までを紹介した本。当時のイタリアを周辺諸国の関係も絡めながら書かれているので美術だけでなく政情や教会の立ち位置なども紹介されているので歴史好きにもおすすめできる。

  • クロンショー

    イタリア・ルネサンスはある日突然起きたのではなく、政治・経済・宗教・異文化との関わりなど、中世からの様々な社会の土壌が複雑に変遷していく中で徐々に芽吹き、花開き、実を成していった。十字軍遠征で異文化に目を開き、ギルドの発達はコムーネを富ませて芸術のパトロンとなり、敗れたコンスタンティノープルからは学者達が流入し古代・古典を見直した。そうして絵画は呪縛から解き放たれるように、空間性と人体理解と人間らしい感情表現を獲得していく。職人が「芸術家」になっていった時代の背景を、膨大な図版とともに丁寧に語ってくれる。

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