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激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972 講談社現代新書

Akira Ikegami

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065265697
ISBN 10 : 406526569X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

高揚する学生運動、泥沼化する内ゲバ、あさま山荘事件の衝撃。左翼の掲げた理想はなぜ「過激化」するのか。戦後左派の失敗の本質。

目次 : 序章 「六〇年代」前史(「左翼史の核心」としての六〇年代/ 前巻のポイント1 講座派と労農派 ほか)/ 第1章 六〇年安保と社会党・共産党の対立(一九六〇〜一九六五年)(安保闘争までの流れ/ 「強行採決」が闘争の引き金に ほか)/ 第2章 学生運動の高揚(一九六五〜一九六九年)(安保の挫折と学生運動の停滞/ 代議制を捨てた「全共闘」 ほか)/ 第3章 新左翼の理論家たち(池上青年と労農派マルクス主義/ 池上青年を「オルグ」しようとしたセクト ほか)/ 第4章 過激化する新左翼(一九七〇年〜)(七〇年安保闘争と新宿騒乱/ 沖縄は「奪還」すべきか「解放」すべきか ほか)

【著者紹介】
池上彰 : 1950年、長野県松本市生まれ。ジャーナリスト。慶應義塾大学卒業後、1973年にNHK入局。報道記者として、さまざまな事件、災害、消費者問題、教育問題などを担当する。1989年、記者キャスターに起用され、1994年からは一一年にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年よりフリーになり、執筆活動を続けながら、テレビ番組などでニュースをわかりやすく解説し、幅広い人気を得ている。また、九つの大学で教鞭をとる

佐藤優 : 1960年、東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア日本国大使館勤務などを経て、本省国際情報局分析第一課に配属。主任分析官として対ロシア外交の分野で活躍した。2005年に著した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で鮮烈なデビューを飾り、翌2006年の『自壊する帝国(ともに新潮文庫)』で大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞を受賞。2020年、菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    絶対的権力は絶対に腐敗するとは、政治のみならず宗教や思想でも同じだ。左翼思想も他との差別化を図るため、より過激で純粋な理想を掲げる。やがて「自分たちの主張こそ正しい」と思い込み、ロベスピエールや毛沢東、金日成やポルポトのように邪魔者を粛清する歴史を繰り返してきた。新左翼勢力も理想のためには流血も辞さぬ純粋至上の遺伝子を受け継ぎ、内ゲバの果てに国民から見放された。この血で血を洗う左翼の失敗史が、日本国民をノンポリに追いやる政治教育となった。「官僚化せねば政治はできない」とは、理想主義への致命傷となる言葉だ。

  • trazom

    半年前の「真説日本左翼史」の続編。60年安保闘争から連合赤軍までの新左翼の動静が紹介される。佐藤さんが明確に日本共産党への批判的な姿勢を示すのに対して、池上さんは中立的ポジションを崩さない。50年生れの池上さん、60年生れの佐藤さんという関係からすると、池上さんの方が、より直接的にこの時代を体験しているはずなのに、決して自らの主観を鮮明にしない姿勢は、流石と言うかズルいと言うか…。共産党や中核派に対する佐藤さんの感覚は、私自身の体験と照らしても大いに共感するが、竹本信弘さんの重要性に対する認識は少し違う。

  • Isamash

    池上彰と佐藤優の左翼史対談第2弾で2021年出版。新左翼のことやあさま山荘事件に繋がりところについては何冊か書籍も読み多少知っていたつもりであったが理論家のことはよく知らず非常に興味深かった。連合赤軍派内での粛正は子供ながら自分もショックであったし、若者だと同情心を持って見ていた世間の手のひら返し的反応も記憶にあるところ。佐藤はこういった新左翼の自滅的結果を、左翼理論が内包するものや人間の不完全さの無理解にあると説く。自分は科学的理論と言えない単なる運動方針を、絶対視する思考がそもそも破綻していると感じる

  • HANA

    シリーズ二巻目は主に六十年代、新左翼や学生運動の動向が語られている。この時代と言えば必ず語られるのがあさま山荘事件や山岳ベース事件の事なのだが、個々の事件については詳しく読んだ事は多いのだが、こうして全体としての通史の中に置かれるとまた違った趣があるな。何より特徴的なのは従来この時代を語る時は新左翼が成した行為が中心とされるのが多かったのに比して、本書は彼らの信じた理論を中心に語られている所かな。従来彼らの理論はその時代にだけ通じるドグマみたいなものだが、対談という形で語られると背景と共によくわかるなあ。

  • yamatoshiuruhashi

    池上彰、佐藤裕対談による日本左翼史第2巻。1960年から72年。要するに60年安保から連合赤軍事件の発覚と関連事件による自壊まで。「人の幸福」、「平和」を唱えながら武器を手に率先して人を殺していく集団の本質が露わになってくる過程、その理由づけが納得いくものの胸が悪くなりそうである。「正義感と知的能力に優れた多くの若者たちが必死に取り組んだけれども、その結果として彼らは相互に殺し合い、生き残った者の大半も人生を棒に振った。」との佐藤の終章での総括的発言が正鵠をついている。

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