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花札 ものと人間の文化史

江橋崇

User Review :4.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784588216718
ISBN 10 : 4588216716
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
江橋崇 ,  

Content Description

花札をその本来の輝き、“自然を敬愛して共存する日本の文化”という特性のうちに描く。法制史をはじめ文学作品におよぶ膨大な文献を渉猟して花札=賭博という強固なイメージからの脱却をめざすとともに、絵柄の変遷などにまつわる謎を解明する。

目次 : 序章 花札史研究の課題と方法/ 第1章 花札の誕生―賭博文化が盛んな中で(江戸時代中期)/ 第2章 花札の普及―それは博奕用具だったのか(江戸時代後期〜明治前期)/ 第3章 花札の自由化―花札解禁と大流行期の到来(明治中期)/ 第4章 花札の公認―大日本帝国における(明治後期〜昭和前期)/ 第5章 花札の衰退と再興―花札文化に未来はあるか(昭和後期〜平成期)

【著者紹介】
江橋崇 : 1942年に生まれる。1966年、東京大学法学部卒業。法政大学法学部教授(憲法学)を経て、同大学名誉教授。遊戯史学会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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花札の遊び方などといったジャンルの本なら...

投稿日:2019/01/14 (月)

花札の遊び方などといったジャンルの本ならばありますが、花札をアカデミックに解説しているとても貴重な本です。花札が生まれてからどう発展してきたのかがわかりやすく説明されています。

Ein さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • bapaksejahtera

    ものと人間の文化史シリーズも本書で167番目。私自身家族ゲームとして馴染んだ花札に関し、その歴史を、製造法や販売と課税、昭和30年代まであった地方スタイルの花札、新興の任天堂の業界制覇からゲーム機への転身迄含め、包括的に説明する。軍隊や労働現場には必須で、皆が親しんだ遊びにしては、柳田國男から始まる民俗学にも無視され、遊戯史の点でも成立時の婦女子用の穏やかな家庭ゲームとしての誕生経緯ではなく、「めくり」や手本引きの代用としての暗い歴史がこじつけられた由。花札類似のこれら遊戯の説明も欲しかったがまずは良書。

  • Gamemaker_K

    花札って、結構「映え」の要素高いと思うのよ。遊戯性も高い。廃れて欲しくない伝統遊戯だと心から思う。しかし、研究となると、確かにヤバいゾーンに足を突っ込むところも出てくるのか。どんな人にも黒歴史というものはあるわけで、いわゆる「表」の要素がどんどんデカくなっていってほしいのだがなあ。…小学生の頃、毎週土曜の夜はドリフを見ながら家族で花札をプレイすることが多かった。昭和は遠くなりにけり。

  • へんかんへん

    読書は時間を越えて言葉が届きます

  • 秋山真琴

    「花札の二百五十年の歴史を全面的に再検討し、百年を超える偏見の歴史像と対決しなければならない。この作業に一書が必要ならば私がそれにあたろうと思う」歴史の闇に忘れ去られ、失われてしまった文化を再発掘する、紛うことなき労作だった。元々、花札は何となくデザインが優れていると思っていたのだけれど『八八』を遊ぶ機会があり、グッと関心が高まった。そんな折りに本書に出会えたことは、幸運以外の何物でもなかっただろう。そして本書を経て、カルタにも興味を覚えていて、いよいよ何かに嵌り込んでしまいそうで怖い。

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