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煮売屋なびきの謎解き支度 時代小説文庫

汀こるもの

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758445238
ISBN 10 : 4758445230
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan

Content Description

なびきは幼い頃に親兄弟とはぐれ、神田に煮売屋を営む久蔵に引き取られた。養親となった久蔵が富士のお山でのご来光を拝むために旅立ったことで、十四歳のなびきが女将として、間口二間で二階建ての店を任される。久蔵が残した「神棚の神さまへの供えだけは忘れるな」という教えと、料理の腕で店の切り盛りは何とかなるものの、なびきを悩ませるのは、店に持ち込まれるお客たちの事件や謎だった。不思議な神さまのお告げと持ち前の鋭さで、なびきは難事を乗り越えていくのだが…。美味しい料理と事件の謎が彩る、江戸前ミステリーの誕生。

【著者紹介】
汀こるもの : 大阪府出身。『パラダイス・クローズド』で第37回メフィスト賞を受賞し、2008年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ごへいもち

    気に入ったフレーズ「なかなかの寝言である」🤣。「みのひとつだに」のツッコミ、花があるレベルの暮らしなのに蓑がないって確かに笑えるψ(`∇´)ψ。だけど、なびき賢すぎでは?

  • しましまこ

    煮売屋の女将、14歳のなびきが探偵役の江戸前ミステリー。真っ当な主人公、蘊蓄の暴走もなし。私が麻痺してるのか?

  • onasu

    14歳のなびきは4歳の時の火事で親兄弟とはぐれて、煮売屋を営む久蔵に引き取られたが、この年の立秋、久蔵は還暦を期に富士山にご来光を拝みに行くと、店をなびきに任せて出かけてしまう。  ここでは「飯の神さま」にお供えをすること決まりで、そうしていると時折夢に「お告げ」がある。ただ、ここの神さまはそんなに強い力ではないようで、謎解きと謳うも、ストーリーはさほど神頼みでもない。  地に足がついたというような話しでもないが、何処か惹かれるところがあって、結びも意外な顛末で、意外と楽しんでこられました。

  • 練りようかん

    煮売屋という商売を初めて知ったので仕入れや食事の取り方が面白く呑める定食屋をはじめは想像していたのだが、客を待つだけでなく売りに行ったりもしていて興味深いお仕事だった。店は神田紺屋町にあり、主が旅に出たため14才の主人公が何とか切り盛りしている。甘い物好きの魚屋さんや機転のきくおくまさんが良い、人情と連帯感が心に響いた。食と謎解きの組み合わせだが、客の悩みに合った料理をただ出すだけじゃない、特に残された粕汁の真意を探る三話は考えが凝り固まっていた!と刺激がピリピリくる脱出感が美味。楽しかった。

  • ときわ

    八百万の神々がいる。それだけいれば大した力のない神様も数の内だろう。なびきがしばらくの間任せられた煮売屋の、ご飯の神さまも頼りない神様のくせしてわがままに思える。電話も何もない江戸時代なのだから、旅に出た人が無事かどうかなんて帰ってくるまで分からない。神様なんだから久蔵さんがどうしてるかくらい、なびきに夢で教えてくれても良かったんじゃない?蛤とか甘酒の夢ばっかりじゃなくて。時計の話は、普通の江戸の人だと大人でも理解できそうもない理屈をなびきがスラスラ語ることに違和感があった。でもなびきちゃん頑張ったね。

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