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ビデオのメディア論 青弓社ライブラリー

永田大輔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784787235138
ISBN 10 : 4787235133
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一九六〇年代から徐々に広がり始め、七〇年代から八〇年代にかけて普及したビデオ。放送技術、教育、音楽、アニメ、レンタルなどの事例からビデオの様々な受容のありようを掘り起こし、ビデオが私たちの映像経験にもたらしたインパクトを明らかにする。

目次 : 序章 ビデオのメディア論に向けて/ 第1部 ビデオのメディア考古学(放送技術からニューメディアへ―一九五〇‐六〇年代における「ビデオ」概念の拡張/ ビデオにおける「教育の場」と「見ること」―一九六〇年代後半‐七〇年代の業界紙「ビデオジャーナル」にみる普及戦略を中心に)/ 第2部 ビデオの社会的受容(放送番組の保存と所有をめぐる系譜学―一九七〇‐八〇年代の音楽ファンとエアチェック文化/ 「ビデオが普及すること」が作り出すファン経験の変容過程―一九七〇‐八〇年代のアニメ雑誌を素材として/ レンタルビデオ店という文化装置―店舗の大規模化を介した旧作ソフトの価値転換/ ビデオのその後と現在/ ビデオとは何か?―その基本的な特徴と歴史)

【著者紹介】
永田大輔 : 1985年、栃木県生まれ。明星大学など非常勤講師。専攻はメディア論、文化社会学、映像文化論、労働社会学

近藤和都 : 1989年、愛知県生まれ。大妻女子大学社会情報学部准教授。専攻はメディア研究

溝尻真也 : 1979年生まれ、福岡県出身。目白大学メディア学部准教授。専攻はメディア論、文化社会学、ポピュラー音楽研究

飯田豊 : 1979年、広島県生まれ。立命館大学産業社会学部教授。専攻はメディア論、メディア技術史、文化社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kenitirokikuti

    図書館にて。日本のビデオデッキ世代普及率は、1980年→90年で2%→70%弱に。家庭向けではVHSがベータに優越した。要因にアダルトビデオが言われる。偽ではないが、全てではない。ビデオ業界紙「ビデオジャーナル」は70年代前半には毎年「今年こそビデオ元年」と言った。確かに初期には温泉宿で有料エロビデオ視聴などが目立った。しかし、ビデオは家庭に先立って教育分野で広まった。77年にはもう高校で飽和している。…なるほど、高校にはビデオがあるから、安達哲『さくらの唄』や野島伸司脚本『高校教師』のアレがあるのな…

  • スプリント

    ビデオが誕生し一般家庭に普及していくまでのメディア論です。なつかしさとともに楽しめました。 全盛を誇ったビデオはもはや過去のメディアになりつつありますね。

  • ぷほは

    80年代後半うまれの私は本書で描かれている事象の半分くらいはリアルタイムであり、ちょうど記憶から遠ざかって行っている領野なのでとても面白かった。どの章にもデジタルとネットとスマホが支配する令和の時代の状況との対比が行われ、その異同を新たな視点で位置づける論点が読んでいて「知っていたのにそうは考えてこなかった!」と気持ちよくうなずける内容ばかりなのが嬉しかった。ビデオの友達との貸し借りや番組録画、レンタル店のアダルトな雰囲気といった後半部も読ませるが、前半の教材やアーティストたちの考古学もぐいぐい読ませる。

  • つまみ食い

    特にサブスクなどの今日的メディアの前身をレンタルビデオ店に見出す5章の近藤論文や新たなアニメの受容、視聴スタイルを生み出したと論じる4章の永田論文が示すように、ビデオ技術の登場と社会的な普及が映像文化の受容に与えた影響は革命的といってよいが、実は類書が少ないので本書は貴重な論集となっている。

  • あんすこむたん

    アニメに関わる部分に興味があったので、読んだ。レンタルビデオの話は特になるほどと感じた。終章でも何となくは知っていたが、DVDについてのある事実をしっかりと書いている。

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