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閃光

永瀬隼介

User Review :2.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784043759026
ISBN 10 : 4043759029
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2006
Japan

Content Description

玉川上水で男性の扼殺体が発見された。捜査陣に名乗りを上げた老刑事・滝口と相棒に選ばれた巡査部長の片桐。滝口はこの殺人事件に三十年以上前に起きた“三億円事件”との接点を見いだす。その頃、殺された男と三億円事件当時仲間だった連中がにわかに再会を果たしていた。昭和最大のミステリーに、緊密な文体と重層的なプロットで迫る!『19歳一家四人惨殺犯の告白』で読者を震撼させた著者がものした、犯罪小説の白眉。

【著者紹介】
永瀬隼介 : 1960年、鹿児島県生まれ。大学を卒業後、メーカー勤務を経て、週刊誌記者に。91年にフリーとなり、事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年、長編小説『サイレント・ボーダー』を永瀬隼介のペンネームで発表し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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結末に向かって明らかになっていく事件の真...

投稿日:2012/02/08 (水)

結末に向かって明らかになっていく事件の真相、過去と現在、複数の登場人物たちの視点が行き来しながら繋がっていき、それなりに読み応えがありました。 こういったつくりは、かなり綿密に構成して書かないと読み手が乗ってこれないので、よく考えられているとは思います。また事件の真相についてはフィクションですが、実際の三憶円事件についてかなり情報収集されて書かれているとは思います。しかし個人的には、読み物としてストーリーには面白みが今一つだったかなという読後の感想です。あまり後に印象が残っていません。やはり実際に起きた三憶円事件が謎を帯びたあまりに大きな事件なので、それに負けてしまわない真相の創造だったり、斬新な切り口で作話されていたりしないと、テーマに負けてしまうのかな。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 散文の詞

    また、あらすじを読まずに読みだしたら、あの「3億円事件」を扱ってました。 色々言われていますが、あの当時の警察が解決できなかったとは思えないので、それを知らされていないだけなんだろうと思ってました。 本書は、プロットも練られていて比較的読みやすくかなりの長編ですが、ドキドキして読めるのではないでしょうか。 しかも、ちょっと変わった角度から、「3億円事件」に迫っていく感じは、実際にありそうで、実にうまいです。 多少強引な部分もありますが、これも、一つの結末としては面白いのではないでしょうか。

  • ちょこまーぶる

    読後には深く「読んだぁ〜」と唸っしまうぐらい面白かった一冊でした。あの三億円事件をベースに当時の捜査関係者が定年退職を目前にその真相の決着をつけるという感じなんですが、その過程を読み進めている時のワクワクした自分の心の状態と言ったら尋常じゃなかったですよ。それから、老刑事と若い刑事2人の刑事の掛け合いからは、いつ空中分解しても可笑しくないのに心底では認めあっているんだろうなぁ〜と微笑ましくなったりという思いで読み進めました。しかも、読後にこの内容が本当の真相なんじゃないかと思わせるほどの緻密さで驚いたな。

  • 坂城 弥生

    昭和の大事件3億円事件をベースにした警察の物語。止まった時が動き出して、全てを呑み込む濁流に変化していくのにゾクゾクした。

  • GaGa

    三億円事件をモチーフにしたミステリーとしてはなかなかよく出来ている。ただ少しだけフーダニッドの部分が強引かつ弱い。ラストの対決が今一つ感情移入できないのは、殺人犯の描き方がやはり今一つ足りないのかなあ…特筆すべきは片桐、杉田の肉弾戦。アホだな〜と思いつつもこういうぶつかりあいは血沸き肉躍る。男って馬鹿ね(笑)

  • B-Beat

    ◎いわゆる「3億円事件」。この事件についてはその衝撃度、話題沸騰ぶりが記憶の片隅にある程度。そんな自分が迷宮入りしあっさりと時効が成立したこの事件の背景を改めて窺い知ってみると「やはり、そんなものだろうな」と妙に納得がいく。登場人物は多く、それぞれの濃淡というか強弱によって感じ入ったりあるいは物足りなさを感じたり、納得したり、懐疑的になったり。そういう細部の理論的構成をあれこれと重箱の隅をつつくように読むよりは、眼前に繰り広げられる壮絶な描写を想像力逞しく一気に読み切る方が楽しいだろうとは思うけれど。

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