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植物の季節を科学する 魅惑のフェノロジー入門 共立スマートセレクション

永濱藍

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784320009431
ISBN 10 : 4320009436
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
巌佐庸 ,  

Content Description

 新芽を広げ、花を咲かせ、実をつける。植物の季節的な現象(フェノロジー現象)は魅力的であるが、日常生活における風景としか捉えられないことが多い。 しかしながら、その現象は、じつに豊かで複雑で、面白さにあふれている。
 本書は、そんな植物のフェノロジー(特に、開花フェノロジー)に着目した初めての和書である。植物生態学・分類学の専門家で、国立科学博物館の現役キュレーターである著者が、写真や図を豊富に用いて、過去の研究、野外調査や仕事の様子を紹介しながら、前提知識なしでも理解できるよう易しく解説する。
 本書は、「卒論提出3か月前テーマ変更事件」が発生したところから始まる。読者に語りかけながら話は進んでいき、随所に散りばめられたこのようなエピソードから、著者の人柄が伝わってくるような構成となっている。
 フェノロジーは近年、地球温暖化との関連からも、国際的に注目されているトピックである。フェノロジーに興味のある方はもちろん、植物学全般に興味をもつ方にも広く薦められる書籍である。

【著者紹介】
永濱藍 : 2021年九州大学大学院システム生命科学府5年一貫制博士課程修了。現在、国立科学博物館植物研究部陸上植物研究グループ研究員、博士(理学)。専門:植物生態学、植物分類学

巌佐庸 : 1980年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、九州大学名誉教授、理学博士。専門:数理生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • とろまつ

    植物のフェノロジー研究について、分かりやすく解説してくれています。現在国立科学博物館にてキュレーターの職にある若き研究者である著者が、東南アジアでどんな研究をしてきたか、調査方法、調査の結果分かったことなど楽しく読みました。後半には研究職への誘いや、研究内容を広める活動なども紹介され、コラムの内容も面白く、興味津々で読み終えました。

  • Go Extreme

    植物のフェノロジー: フェノロジー 植物の様々なフェノロジー いつ花を咲かせるのか: 植物が作る四季 花の季節 フェノロジー段階 樹木と草で違う 定量的に比較する 植物の種多様性を知る: 東南アジア研究 ベルトトランセクト法 熱帯植物調査の壁 分類学 未記載種か否か 調査地への恩返し ところかわれば花かわる: 未知のフェノロジー記述 フェノロジーの緯度勾配 過去をさかのぼる: 暖冬だと早く咲く ハーバリウム 標本の保管・存在意義・整理 伝え広める: アウトリーチ活動 オンライン発信 伝える・広める発信

  • Go Extreme

    フェノロジーとは:季節的気候変化に応答した生物のライフサイクルやイベント(発芽 開花 結実 紅葉 渡り 冬眠等)研究 研究内容:植物の開花時期(気象条件 ポリネーターとの関係) 多様性(種内 個体間) 東南アジア熱帯林調査経験 研究方法:野外観察 統計分析 ハーバリウム(植物標本)活用:過去のフェノロジー情報源 気候変動影響解析 現代的意義:気候変動影響の理解 生態系変化予測 生物多様性保全への貢献 研究者の役割:アウトリーチ活動(研究成果の社会還元)の重要性 博物館の役割 研究者の資質 キャリアパス紹介

  • Teo

    フェノロジーは生物季節の事で花を咲かせたり種子を作ったりする季節感がそれに当たるけど、うん、まあ種子植物だとそんな感じだが海藻類はもっと劇的で面白いよ。それにしてもあれが大変だったとか妙に苦労話が多いなと思ったら、著者は博士課程を出て間もない人なのか。

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