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不在都市

永方佑樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784783736318
ISBN 10 : 4783736316
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2018
Japan

Content Description

目次 : 中野3丁目/ 埠頭の夢/ 白金姫/ 都市白書2017/ だろうか―E231系車内/ 記号論―春とコバルト/ 渋谷ディニスクランブル/ オレたちの国/ 東京都千代田区永田町一丁目七番一号/ 塔と浅草木馬〔ほか〕

【著者紹介】
永方佑樹 : 2012年、「詩と思想」新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • スミス市松

    現在の東京と明治・大正期を通り抜けて江戸に至るまでの古層が二重写しで描かれる。それは「埠頭の夢」から始まり、詩行の左右に打たれたルビで複数の時間が並列する「渋谷ディニスクランブル」、青白い巨塔へのまなざしが時代を遡行する「塔と浅草木馬」、そして巻末「不在都市」にて読者は現代の都市を無数の絶えた夢として体感する。過去から現在へ向かう「歴史」が〈垂直的に絶えていくもの〉だとすれば、一方で人を忘れ繋がりを失っていくこと、つまり都市の過剰さがもたらす私たちの「孤独」が〈水平的に絶えていくもの〉と理解されるだろう。

  • gu

    好きな詩集。土地を書くことがイコールで時間を書くことになる。複数の時間の重なりを表現する言葉。『渋谷ディニスクランブル』のルビ、『塔と浅草木馬』のシームレスな変転。

  • gu

    地図と地史。現在の、地表に溢れる声(騒音)と地層に埋もれた声を同時に呼び出そうとする試み?『塔と浅草木馬』のような、土地と時間を彷徨う文章を探していた。

  • kana0202

    なかなかイイ

  • ゆん

    タイトル、表紙に惹かれて購入。びっくりした。他の「詩集」と呼ばれているものとは一線を画す世界観。とにかく、いろんな形式の詩が楽しめる。全体的にアート作品のようでありながら、日本的な深みも感じるのは、江戸と東京?の地図のせいか。あるいは詩の言葉の美しさ(雅さ?)にもよるのか?最後の「不在都市」で全てが言語の中に溶けてゆく。圧巻。

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