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人里にクマがやってきた! ツキノワグマと人の間にいま何が起きているのか

永幡嘉之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784845119530
ISBN 10 : 4845119536
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「ツキノワグマが突然増えた」「都会にクマが出没してる」「人間をまったく怖がらない」それって本当? だったら一体何のせい??
突然の大量出没と、それにともなう人身事故の増加でニュースを騒がせているツキノワグマ。現地での「自分の眼で見て考える」つぶさな観察を通して、その生態とクマをめぐり培われてきた文化双方の視点から、「いまツキノワグマになにが起きているのか」を読み解いていきます。

【著者紹介】
永幡嘉之 : 自然写真家・著述家。1973年兵庫県生まれ、信州大学大学院農学研究科修了。山形県を拠点に動植物の調査・撮影を行う。ライフワークは世界のブナの森の動植物を調べることと、里山の歴史を読み解くこと。里山の自然環境や文化を次世代に残すことに、長年取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • AICHAN

    図書館本。昆虫研究者の著者が、昨年、東北でクマが人里に多数現れるようになって調査を開始した。著者は山形在住で、山形では人里に出てくるクマ(ツキノワグマ)は例年とほとんど変わらないのに、隣県の秋田では急増していた。人里に接近してくるヒグマを北海道の研究者はをアーバンベアと呼んだが、著者はいまひとつ納得できなかった。著者はクマの出そうな場所へ夜のうちに出向き、早朝から監視する。類推できたのは、山の木の実が少ない年は、子グマを連れたメスがオスから退避するため人里に出てくるのではないかということだった。

  • ようはん

    ツキノワグマの主食は春はブナの花つぼみでそれ以降はドングリ等の木の実であるものの、それらが凶作になると人里に降りて蕎麦の実や稲を食べる事も。熊による人的被害のリスクが上がったのは山中のエサ不足のみならず狩猟が昔の集団での追い込み猟が無くなり猟銃による遠距離狩猟で人間を脅威と認識出来なくなった事等、人間側の環境の変化も挙げられる。ここ近年の気候変動で凶作のリスクが高くなる、高齢過疎化による狩猟の担い手の減少も考えると熊対策の将来は厳しい状態であろう事を痛感する。

  • 日・月

    先月の発行本。シカは確かに増えたようですがクマは?動植物の多様性は失われつつあり、個体数も減少傾向であるのに人里に頻繁に現れる…この要因を実地調査をライフワークとする著者が読み解きます。ブナ・ミズナラ・コナラのドングリ類が重なって大凶作になったことや、母子クマが、子殺しをするオスが夜間に徘徊するのを避け、朝になってから危険性の少ない人里に現れることなど、納得できる具体的な検証が示されます。ドングリ類などの植物が、異常気象ではなく、自ら天敵の増加を阻むために数年に一度凶作をおこすというのが興味深かったです。

  • いっしー

    現地を長年観察した上でのツキノワグマに対する考察。 新たな発見は2つ。1つ目は、越冬前にヒメコマツの樹皮を剥いで出てきた松脂を舐めて便を止め、翌春に有毒のミズバショウやザゼンソウを食べてわざと腹を下し排便すること。その最初の便は乾いてかなり硬いこと。2つ目は、親子グマの母親が駆除され、子グマのみが残ると、子グマは山にいるオスを避けようと人の生活圏を中心に暮らすようになる可能性があること。つまり、有害駆除による捕獲圧が逆に人里に出てくるクマを作り出す可能性があること。実に学びの多い一冊である。

  • maya

    集落にある栗の木にもクマ棚。あの大きな身体で高い木に登るとは。第5章の「再び、秋田県の現場で考える」、第6章「人とクマとの関係」、第7章「長期的な視点では、何ができるか」は、今までの拙い知識が覆る。本書は多くの方に読んで欲しい。

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