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共感という病

永井陽右

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784761275600
ISBN 10 : 476127560X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ビジネス、政治、恋愛、趣味―至るところで重要視される「共感」。その負の側面を明らかにし、あるべき向き合い方を考察する。

目次 : 第1章 キモくて金のないおっさんは、なぜ共感されないのか?/ 第2章 共感中毒がもたらす負の連鎖/ 第3章 紛争地域から見る共感との付き合い方/ 特別対談×石川優実 社会運動において自覚的にならなければいけないこと/ 第4章 戦略的対話―わかりあえない相手とのコミュニケーション/ 第5章 基本的に人はわかりあえない/ 第6章 共感にあらがえ/ 特別対談×内田樹 私たちは共感と、どう向き合うべきか?

【著者紹介】
永井陽右 : 1991年、神奈川県生まれ。NPO法人アクセプト・インターナショナル代表理事。国連人間居住計画CVE(暴力的過激主義対策)メンター。テロと紛争の解決をミッションに、主にソマリアなどの紛争地にて、いわゆるテロ組織の投降兵や逮捕者、ギャングなどの脱過激化・社会復帰支援や過激化防止を実施。また、テロ組織との交渉および投降の促進、国連機関や現地政府の政策立案やレビューなどにも従事。London School of Economics and Political Science紛争研究修士。「Forbes 30 Under 30」や「King Hamad Award」など、国内外で受賞や選出多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • どんぐり

    著者はソマリアなどでテロリストの更生を支援する活動を行っている永井陽右。ふつうの人ならテロリストに関わって仕事をしている人が、どうしてそんなことをしているんだろと思うだろう。わかりあえない相手とのコミュニケーションに使える「戦略的対話」の紹介もあるが、この本でいちばん面白いのは、最終章の内田樹との対談だ。「共感できる人間だけで固まって、同質的な、集合的共感のようなものを作って、外部の人とのコミュニケーションができなくなってきている」→

  • テツ

    近頃の社会では共感能力だとか察する力だのを持ち上げ尊びすぎるあまり、他者の心中など絶対にわからないというあたりまえのことを忘れてしまっている。親兄弟、友人、パートナー。どんな間柄でも関係ない。他者の考えていることや感情などを真に知ることなんてできる筈がない。それを踏まえることをしないでのコミュニケーションなど困難からの逃避なのではないのか。わかりたいけどわかれない。わかってほしいけどわかってもらえない。そうした絶望を経て人は他者との関わり方についてようやく掴めるのではないのかな。共感を求めるのは病だ。

  • 【自分の人生が、自分のものでなくなっていく…】読書メーターを始め、本の感想に「共感できない」との表現があると知った。確かに私も本の世界で、理解できない人物に沢山出会った。しかし、彼がなぜそんな行動をしたのか考えることが、読書の面白さではないのか?と思いもする。だから、脳内で人物をジャッジし、それをわざわざ不特定多数に公開する心理に、怖さ(と興味)を感じていた▼そんな「共感できない自分に共感してほしい」の背景が、少し見えてくる一冊。自分にも「いいね」依存になりがちな面があるため、これからも参考にしたい。

  • チャー

    過剰な共感を求める風潮に疑問を投げかけた本。SNS等の発達で多くの場面で共感を求める雰囲気が溢れているが、紛争現場で問題解決に務める著者が人と人との分かり合うことに際する理念と現実を綴っている。弱者に共感を感じる際に、偏った傾向があるという見解は鋭い指摘であると感じた。置かれている状況は同じでもその人の属性の違いによって周りが感じる共感に違いが生じる現実がある。共感できないことを前提に問題解決の落としどころを見つけることが大事であるという指摘は納得。全ての人が同時に満足する解は存在しえない。

  • 奈良 楓

    【とても良かった】共感に対して、どちらかというと否定的なスタンスの本。著者は紛争地域でのテロ組織からの脱退支援を業とする方で、その経験からの共感に対する論評はとても説得がありました。

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