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旅立ち寿ぎ申し候 新装版 小学館文庫

永井紗耶子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094074314
ISBN 10 : 4094074317
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

絶体絶命の紙問屋、大逆転の妙手は!?

時は、大老井伊直弼が惨殺され、動乱の気配が漂う幕末。
紙問屋永岡屋で誠意一筋、長年精勤してきた勘七は、主人善五郎の強い望みで跡を継ぎ、若旦那となった。
その勘七に小諸藩の上屋敷奉行高崎から大きな初仕事が舞い込む。藩札作りだ。
小諸藩は明君の呼び声高い藩主がおり、政は安定、財も潤沢らしい。藩札作りには二千両も支度してあるという。
幸先のよい出だしを切った、勘七がそう思ったのも束の間、商売仲間である醤油問屋広屋の浜口儀兵衛から、藩主が亡くなったと耳にする。
胸に不安が膨らむ中、ある夜、永岡屋が盗賊に襲われてしまう。盗賊はなんと高崎の配下だった。
配下は藩札と版木を入れた行李を盗んで姿を消したのだ。
襲われた際の傷がもとで、命を落とした善五郎を悲しむ暇もなく、主人として小諸藩に赴き、商いを質す勘七。
だが、新任の上屋敷奉行は「賂を受けていた前任の空の商い」として、二千両を踏み倒しにきた。
絶体絶命の危機に瀕した勘七に大逆転はあるのか?
幕末の三舟こと勝麟太郎や豪商高島屋嘉右衛門らの協力を得ながら、命を懸けて再建を図る勘七の懊悩と奮闘を、直木賞作家が瑞々しく描く。
商人道小説の傑作!

【編集担当からのおすすめ情報】
2010年に「第11回小学館文庫小説賞」を受賞以来、細谷正充賞・本屋が選ぶ時代小説大賞・新田次郎文学賞・山本周五郎賞・直木三十五賞を立て続けに受賞した、押しも押されもせぬ実力派の著者による名作です。『絡繰り心中〈新装版〉』『横濱王』もぜひ!

【著者紹介】
永井紗耶子 : 静岡県島田市生まれ、神奈川県横浜市育ち。慶應義塾大学文学部卒。2010年に、第十一回小学館文庫小説賞を受賞し、『恋の手本となりにけり』で、デビュー(文庫化に際し、『絡繰り心中』と改題)。21年に、『商う狼 江戸商人 杉本茂十郎』で、第四十回新田次郎文学賞を受賞。23年に、『木挽町のあだ討ち』で、第三十六回山本周五郎賞、第一六九回直木三十五賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • タイ子

    江戸の紙問屋に奉公して8年の勘七。雪の降る日、店の使いに出た勘七の目前で起こった桜田門外の変。武士を選んだ幼馴染は殿様のお供の中で悲劇に遇う。勘七の腕の中で死んだ友の姿は生涯忘れられない記憶となり、その後、店の主亡き後勘七が店主となり店を継いだとたん、藩が出した藩札のいざこざで大借金を背負うことに。店が潰れるか否かの中、商売のやり方、商人としての生き方を教えてくれた人がいる。幕末の日本国の行き先が不透明な頃、打ち壊しや放火に負けず頑張った商人たちの姿を描いた作品。刀より算盤を貫いた勘七の生き様は見事。

  • 陽ちゃん

    幕末のお江戸で奉公先の紙問屋永岡屋の若旦那になった勘七の怒涛の10年間。豊島屋の白酒を求めに行った勘七は、彦根藩の足軽となった幼なじみ直次郎の晴れ姿を見に行った先で桜田門外の変に遭遇。店も小諸藩の理不尽な仕打ちで2千両の借財を抱えることになりますが、大女将の千代、幼なじみの紀之介や新三郎や勝麟太郎、そして元奥右筆で妻となった京の助けを借りてお店の再建に奮闘。明治に入ったラストのシーンがいいですね。

  • ケイ

    直木賞作家の初期作品。「木挽き町」でも感じましたが、江戸文化や商人、武家などの描写が生き生きとしていて、また実際の歴史上の人物も出てきたりして、親しみがもてる語り口だと思います。「大奥づとめ」「商う狼」と読んできて、外れのない安心して読める作家さんだと感じました。デビュー作品からして、時代ミステリーなので、よほど江戸〜幕末〜明治への時代へのしっかりしたイメージと、作品についてのしっかりしたプロットをお持ちで、数少ない僕の読書体験では宮部さん、朝井まかてさんに続く、楽しみな作家さんです。

  • 幕末を舞台に商人を主人公にした小説で、ミステリーの要素もありとにかく話が面白いく、終わり方も清々しい。

  • kmzwrs5781

    商人に引き取られ主夫婦の養子にと望まれた勘七が若旦那としての門出を迎えることになるが、ある藩のいざこざに巻き込まれ二千両の借財を背負うことになる。周囲に助けたいと思わせる勘七の人柄が魅力的で物語の軸にもなる。あの時代の武士・商人・町人たちの身分の違いで変わる人生の妙が面白く読了。

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