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ら抜きの殺意

永井愛

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334730208
ISBN 10 : 4334730205
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2000
Japan

Content Description

舞台は、健康食品・器具を通信販売する会社の事務所兼倉庫。「ら抜き言葉」を平気で使う若い社員伴篤男と、「ら抜き言葉」が我慢ならない中年のアルバイトの海老名俊彦は、互いの弱みを握って激しく対立しあう。二人の男をコミカルに活写しつつ、作者の時代の変化への洞察、女性の視点が冴える。舞台の躍動感そのままに待望の文庫化。鶴屋南北戯曲賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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『ら抜きの殺意』は、基本的には芝居で見て...

投稿日:2005/02/11 (金)

『ら抜きの殺意』は、基本的には芝居で見てほしい。しかし、戯曲でも十分に、作家の表現したかったことは伝わるはずだ。 できれば声に出して読んでほしい。どんなふうに? それはあなたのご自由に。読み進むうちに、それぞれ之キャラクターが浮かび上がってくるはず。

negi さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • メタボン

    ☆☆☆☆ 井上ひさしを彷彿とさせる言葉を題材にした戯曲。ら抜き言葉を治そうとして混乱するあたりが面白い。これはやはり芝居で観たほうが圧倒的に面白そう。

  • coco夏ko10角

    内容興味持って図書館で借りて開いて初めて戯曲形式だと知ったけど、読んでみたら面白かった。おかしな日本語にイラ…となるの分かるけど、じゃあ自分が正しい日本語使えてるかというと(汗 女言葉に関するくだりとか舞台で観たら楽しそう。

  • TSUBASA

    「ら抜き」はもちろん「ら抜き言葉」。ちょっと怪しい通販会社の電話番アルバイトに入った海老名は言葉遣いに厳格。しかし会社の人間は「ら抜き」や多重敬語、若者言葉を乱発する。日本語の難しさと面白さをうまく織り込んだ戯曲。言葉ってのは厄介な代物で、自分でも完璧に使いこなせているかというと疑問だが、他人が正しい言葉遣いが出来ていないと実に苛立つものだ。本作でもこれ見よがしに誤用表現が出て来ると頭痛がして来る。しかも段々正解がわからなくなってくる。殺意とは言い得て妙であった。

  • dianche

    言葉の問題を定義した演劇のシナリオで読みやすく、スピードよく読破。特に女言葉に命令形がないという事実はなるほど感心できるものである。その他日本語の意味を改めて認識させらる本である。

  • Wakasa Ukai

    言葉に敏感なとある人物が「ら抜き」言葉を連発する同僚や敬語や謙譲語がめちゃくちゃな同僚と働くことになり、そこで繰り広げられる会話劇がとても面白かった。 ちょっとした言葉の言い回しの違いなどが気になるタイプの人にとっては、ああそれつっこみたくなるの分かる!という場面が満載でした。舞台の台本の文庫化のようなので、舞台も見る機会があればまた面白そうだなと思う。

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