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戦争と法 命と暮らしは守られるのか 岩波新書

永井幸寿

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004320692
ISBN 10 : 4004320690
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

世界で今も戦争が続くなか、日本でも有事の可能性が盛んに論じられている。もし日本が武力攻撃を受けた場合、私たちの日常はどうなるのか。国は私たちを守ってくれるのだろうか。緊急事態に関するさまざまな法制度、そして戦争がもたらす被害をリアリズムに即して見つめ直し、今を生きる私たちの現実認識を鋭く問い直す。

目次 : 序章 有事とは何か/ 第1章 「もしも」のための法制度―災害法制と国民保護法制/ 第2章 もし、戦争が起きたら/ 第3章 核がもたらすもの―原発事故・原爆投下の時/ 第4章 戦争についての法律とは/ 第5章 戦争のとき、国は何を守るのか/ 第6章 憲法改正と緊急事態条項

【著者紹介】
永井幸寿 : 1955年生まれ。弁護士。日本弁護士連合会災害復興支援委員会委員長、関西学院大学災害復興制度研究所客員研究員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • どら猫さとっち

    戦後から今年で80年。これからも平和でいられたらいいが、どうなるかわからない。戦争でいちばん奪われ犠牲になるのは、人々の暮らしであり、生命である。そんなとき、法律は守ってくれるのか、その保障はあるのか。法制度から読み解く戦争と平和についてが、ここにある。思えば集団的自衛権が閣議決定したのは、11年もの前。戦争ができる国といわれたその頃は、本当に不安だったが、今のほうがより戦争の色が濃く見えるのは、皮肉なことだ。

  • sk

    戦争があったら法制度は守ってくれない

  • oooともろー

    緊急事態(災害・戦争・感染症など)で国民を守る法的な根拠について。自衛隊が守るのは国家であり国民ではない。過去の事例から、日本の憲法に緊急事態要項を入れることはとても危険。

  • manabukimoto

    戦争の時代、「法」は戦争をどう捉え、私たちの命を守る存在になるのか? 読み終えて思う。戦争において守られる、尊重されるものは「国家」という体制であり、私たち一人ひとりの「国民」ではないということ。第二次大戦末期の沖縄戦が明らかにするように日本軍兵士と同数の住民が死んでる。軍隊は「国家」を守るが、国民の命や暮らしは守らない。 戦後締結のジュネーブ条約でも文民保護なんて戦争が起こればウクライナでもパレスティナでも完無視。 有事に備える法より、戦争に近付かない為政者選びが大切と実感。 神奈川県立図書館蔵書

  • figaro

    戦争になったとき、私たちの命や暮らしはどうなるのか、現行法制度と歴史から否定的な結論を導き出す。軍人恩給を認めながら、一般人の戦争損害を国民一般が甘受すべきとして補償を認めない最高裁判決、国を防衛するため避難する人々を「轢き殺して行け」と命じられた司馬遼太郎の驚き。<軍隊は国民を守らない>と結論づける。わが国は日中共同声明で、台湾が中国の領土の一部であると認めていることから、台湾問題に対して慎重な立場をとることを警告する。ただ、憲法の統治システムを否定的に評価するなら、その改善を提言すべきと感じた。

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