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資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか Nhk出版新書

水野和夫 (経済学)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140884003
ISBN 10 : 4140884002
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ西洋で誕生したのか?なぜ支配的なシステムになりえたのか?―経済事象のみならず、私たちの生き方をも規定している資本主義。その本質について、一六世紀からの歴史をふまえ、宗教・国家・個人との関係にいたるまで徹底討論。はたして「成長」がなくとも幸福で活力のある社会を構築することはできるのか。世界経済の潮流を見据え、未来を展望するスリリングな討論。

目次 : 第1章 なぜ資本主義は普遍化したのか?/ 第2章 国家と資本主義/ 第3章 長い二一世紀と不可能性の時代/ 第4章 成長なき資本主義は可能か?/ 第5章 「未来の他者」との幸福論

【著者紹介】
水野和夫 : 1953年生まれ。埼玉大学大学院経済科学研究科客員教授。早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了。八千代証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)などを経て現職

大沢真幸 : 1958年生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。2010年4月より個人雑誌『THINKING 「O」』(左右社)を発行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ころこ

    タイトルの『資本主義という謎』は前半のテーマであり、副題の『「成長なき時代」をどう生きるか』は後半のテーマとなっています。前半が思想寄りで、後半は実態経済寄りです。読み易いのは後半ですが、読み辛い前半が重要です。大澤によると、資本主義は共産主義と同じ位相にあるものではなく、交換に媒介物を使うことや利潤を得るといった、もっと人間社会の基本に根差した考えそのものです。大澤にとって資本主義を考えることの意義は、可視的なかたちで確定した外縁に達するような不可能性を試みることにより、間接的に世界の原理を考えることに

  • さきん

    成長余地がなくなってきていることは感じている。大澤氏の説明には大いに賛同するところがあった。成長前提の今の資本主義に対する、具体的な代替案を聞きたかった。個人的には、格差を縮めて中産階級を増やし、人口構造を四角形に出来れば、0成長でも資本主義社会でやっていくのは可能だと思う。まあ、いまのgdpの1.5倍拡大することはまだ可能だと思うが。

  • なつきネコ@吠えてます

    何故、ヨーロッパから資本主義が発展したのか。歴史から見た資本主義の変化をわかりやすく解説されていた。消えゆく媒介者スペインや金利の変化。時は神の物であり、時に金額をつける事は許されない。メディチ家の金利だはなく、他国を経由し距離に金額をつけていたのは関心した。長い16世紀。そして、長い21世紀との共通点。たしかに、今の資本主義は限界がきてるのは理解できる。資本主義の『遠くへ、速く、合理的に』の三拍子の遠くが消えていく現代。成長しない資本主義をどうしていくかを考えなければいけない。

  • T坊主

    水野氏の歴史的にみる考え方に共感を覚えてから氏の本を読み始めた。資本主義が終焉を迎えている事は明らかだ。天地も怒っているではないか。これから長い期間をかけて新しい時代に向かってすすんでいくのでしょうが、それまでに多くの苦難が待ち受けているでしょうが、人類の英知で乗りきって欲しいものです。

  • 浅香山三郎

    積ん読の山に埋もれてゐた。やつぱり買つてゐたんだ。水野さんの議論は、他所で述べられてゐるのと同じだが、大澤さんが、シュミットの「海と陸の対立」とか、「消えゆく媒介者」といふ見方を出すことで論点を拡げてくれてゐる。「成長なき時代」をだう生きるかといふ未来像は、はつきり分かる訳ぢやないが、未来の他者に向けて応答するといふ考へ方は示唆的だ。時折読み返したくなる本である。

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