Books

次なる100年 歴史の危機に学ぶこと

水野和夫 (経済学)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784492444658
ISBN 10 : 4492444653
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近代はどう終わるのか、「第2の中世」の到来か。圧倒的スケールで説く水野「文明史観」の決定版。

目次 : 序章 「長い16世紀」と「長い21世紀」―「常態」と「例外」の転倒(ゼロ金利と「例外状況」/ 「例外状況」と「ショック・ドクトリン」 ほか)/ 第1章 ゼロ金利と「蒐集」―「西欧史」とは「蒐集」の歴である(蒐集(コレクション)の歴史の終わりを意味するゼロ金利/ 崩壊寸前の近代「非公式」帝国・米国 ほか)/ 第2章 グローバリゼーションと帝国―グローバリゼーションは資本帝国建設のためのイデオロギーである(近代を招き入れた中世のグローバリゼーション/ ポスト近代を招来させる21世紀のグローバリゼーション ほか)/ 第3章 利子と資本―数字(利益)が嘘をつくと近代秩序は維持できない(いかにして「中心」に利潤を蒐めるのか―進歩がつくりあげたマモン/ 一体いつまで「不正なものは公平である」と偽り続けるのか―ROEvs.地代 ほか)/ 終章 「次なる100年」はどこに向かうのか?―資本の時代から芸術の時代へ(近代国家誕生以来最悪の財政状況で低下する長期金利/ 財政の持続性と経常黒字の維持 ほか)

【著者紹介】
水野和夫 : 1953年、愛知県生まれ。法政大学法学部教授(現代日本経済論)。博士(経済学)。早稲田大学政治経済学部卒業。埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了。三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフエコノミストを経て、内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当)、内閣官房内閣審議官(国家戦略室)などを歴任。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ta_chanko

    古代は土地、中世は霊魂、近代は資本を蒐集した時代。現代において、日独仏などでゼロ金利状態になっているのは、もはや資本に価値がなくなっているということ。資本主義に変わるポスト近代への転換期=長い21世紀(1971年の金ドル交換停止から)。投資しても儲からない中、ショックドクトリン・バブル・労働者や従属国からの搾取によって富が吸い上げられ、一部の資本家や国家に富が遍在。格差が拡大して人々の不満や絶望感が高まっている。この危機を乗り越えるには価値観の転換が不可欠。「より近く、よりゆっくり、より寛容に」。

  • くらーく

    予約していた本だが、借りるときに驚いた。辞書かと思いましたよ。本文で752ページ、索引と注釈で175ページですよ。いやー、GWは本書を読むので潰れたわ。 それで、読む価値はある。ただ、歴史のところは、個人的には不要だったな。たぶん、歴史を振り返り、現在を見つめ、将来を予想?する内容なのだろうけど、ケインズだけでも良さそう。 基本的にはグラフや表を見て、興味を持ったところの説明を読むと良いのでは。3章と終章は興味深い。利子率と利潤率なんて、現役サラリーマンは怒り心頭だな。成長無くして分配あり、です。

  • 田中峰和

    四半世紀続くゼロ金利が人類史においていかに特異な出来事かを著者は着目する。資本の増殖率を測るのは利潤率、つまり利子率。ゼロ金利が長期化するということは、資本の増殖が止まるということだ。それは商品やサービスが供給過剰になった結果。供給過剰になり、もうけが出ない時代、別の方法で富を増やすしかない。結果、労働賃金を抑えて生産コストを下げ、電子・金融空間での取引にたよっても繁栄にはつながらない。著者は悲観的に考えず、ゼロ金利になったのは、資本主義を卒業した結果と捉える。ストックを回す経済への意識転換が必要だ。

  • takao

    p.9 資本主義は歴史上資本の最も優れた「蒐集」システムである p.16 ゼロ金利が長期化すると、資本主義も終わることになる。ただし、実物投資に限る。

  • S.U.

    経済学の歴史に関する本。タイトルに惹かれて軽い気持ちで読み始めたのですが、まるで聖書か辞書のような分厚さのこちらの本…長時間開いているだけで腕が疲れます。流し読みだったとしても、まずは読み切った自分を褒めたいと思います。16世紀と20世紀の比較に終始していたように感じました。グローバリゼーションの功罪(主に罪)については詳しく語れるようになったかもしれません。歴史を知る事は未来を知ることに繋がるとは思いますが、大外れでも良いので、次の100年の経済がどうなるか、ズバリ予想して欲しかったというのが本音です。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items