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ISBN 10 : 4393333977
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「天皇を戴く国家」か?「市民による社会」か?日本という国の腐敗と病理の根底には、日本語に固有の言語問題が横たわっており、その背後には天皇制の呪縛が控えている―今日の日本社会の危機的状況(憲法の危機、権力による民主主義の破壊、国民の自発的隷従という頽廃等)の根源にあるものに光をあてた渾身の批評。
目次 : 序―なぜフランス語で書くのか/ 『他処から来た言語』とフクシマ、そしてその後の十年/ この国には「社会」がない/ 「ウイスキー・モノモタパ」―J=B・ポンタリスの「月曜会」/ 日本的社会とは何か/ 中世的世界/ 「致命的な障害」と「印象的な記憶」/ 日本語を問う/ 一人称と二人称/ 「ゴム人形」と「百千年来の余弊」/ 渡辺清『砕かれた神』―天皇をアナタと呼んだ男/ 日本語におけるウチとソト―大野晋に学ぶ/ 森有正の日本語論―遍在的天皇制をめぐって/ フランス語へ―森有正と父水林次郎/ 『壊れた魂』―弦楽四重奏と同輩者的世界/ 市民的政治社会とルソーの時代の音楽―ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェン/ アンシアン・レジームを脱していない日本/ 啓蒙と脱領土化されたヨーロッパへの帰依/ 「目覚めの時よ、早く来たれ!朝よ、早く来たれ!」(渡辺一夫)/ 希望について―石母田正・丸山眞男・水林彪/ 結語―来るべき社会の言語的基盤を求めて
【著者紹介】
水林章 : 1951年生まれ。東京外国語大学フランス科卒業(1976年)。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学(1984年)。ポール・ヴァレリー大学(モンペリエ)留学(1973‐1975年)。ENSパリ高等師範学校およびパリ第七大学留学(1979‐1982年)。パリ第七大学第三期課程博士(1982年)、東京外国語大学論文博士(学術)(2001年)。明治大学、東京外国語大学、上智大学等でフランス語・フランス文学を講じる。2011年に最初のフランス語による著作Unelangue venue d’ailleurs(2011年)(『他処から来た言語』)をガリマール書店より上梓。同書は2011年度のアカデミー・フランセーズ仏語・仏文学賞を受賞した。以降、フランス語による執筆を継続。2019年のAme bris´ee(『壊れた魂』)はフランス書店大賞など八つの文学賞に輝き、多くの読者を獲得した。なお、著さみずからが翻訳したAme bris´ee(『壊れた魂』)は、第72回(2021年)芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ワッピー
読了日:2024/12/15
tsukamg
読了日:2024/02/12
ガリンペイロKT
読了日:2024/05/20
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