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かたき討ち 草思社文庫

氏家幹人

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794220035
ISBN 10 : 4794220030
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

みずから腹を割き、遺書で敵に切腹を迫る「さし腹」。敵の死刑執行人を願い出る「太刀取」。男色の愛と絆の証「衆道敵討」。先妻が後妻を襲撃する「うわなり打」。密通した妻と間男を殺害する「妻敵討」…。江戸時代の武士や武家の女、庶民たちは、いかに怨みを晴らし、幕府は復讐の情をどう管理しようとしたのか。豊富な史料から、日本人の復讐の歴史がよみがえる。

目次 : うわなり打―先妻による後妻の襲撃/ さし腹―みずから腹を割き、敵に切腹を迫る/ 太刀取―敵の死刑執行人を願い出る/ 衆道敵討―男色の愛と絆の証/ おんな敵討―男顔負けの猛女から、不倫に溺れた人妻まで/ 敵持―命を狙われる者の作法/ 囲者―駆け込み人、あるいは敵持の男たち/ もうひとつの武士道―敵持に見る「逃げ続ける美学」/ 法と情―幕府が定めた敵討のルールと例外/ 将軍からの質問―将軍吉宗と中国人の、敵討をめぐる問答/ 妻敵討―密通した妻と間男の殺害/ 演劇的な、あまりに演劇的な―見世物化する敵討/ 帳付―敵討の許可を書面に記す手続き/ 敵討の原像―戦士として生きるために

【著者紹介】
氏家幹人 : 1954年福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業。歴史学者(日本近世史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • リキヨシオ

    「あいつだけは生かしておけない」江戸時代では合法的な復讐法だった「かたき討ち」の歴史。・うわなり打…離縁された妻が後妻に対して行う復讐・さし腹…自ら切腹する事により、敵に切腹を迫る復讐・太刀取…公権力に捕らえられた敵への死刑執行を申し出る。など復讐と言っても様々な形があった。一般大衆は敵討ちに対して喝采を浴びせていた。江戸前期は武士などの集団戦による敵討ちが多かった一方で江戸中期以降は庶民による敵討ちが増えていった。当時の人間の復讐にかける執念のすさまじさと自分の命に対する価値観が現代と違い過ぎて驚いた。

  • アドソ

    斬ったの斬られたのという話が続いてちょっと重いんだけれども、武士の時代の価値観がなんとなくわかって歴史にも興味がわく。江戸時代でも初期と後期とでは空気(ルールの厳しさ?)がずいぶんちがったり、衆道(男色)が普通に認知されてたり、と知らなかったこともいろいろ。それにしても、もう少し命を大事にしようよ、と言いたくなる。

  • ひろただでござる

    何かのはずみで相手を殺してしまいえらいこっちゃで逃げ出す侍…守るべきは自分の命で忠義・矜持・潔さ・誇りやない…なのにあっさり自刃したりするその閾値がよくわからん…滅せぬ者のあるべきや…なのか?逐電・出奔した敵の行方・居所を探し出す方法も知りたいところ。

  • jinxixiuwen

    敵討の事例をひたすら収集・分類して紹介した本、その収集っぷりや容易に方向性を示さない記述方法は史論というよりはフィールドワークの記録に近い、好きだな〜こういう本。 ひたすら陰惨な事件の羅列ではあるが、戦国・江戸初期までの集団的な敵討戦(弔合戦と言ってもいいような)から江戸末期に至る制度化され見世物化されていく姿を通して、敵討(報怨ととらえたほうが適切か)を中心として武家のメンタルティの推移が浮かび上がってくる、快作。

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