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バンクシー アート・テロリスト 光文社新書

毛利嘉孝

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334044466
ISBN 10 : 4334044468
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
Banksy ,  

Content Description

世界各地でゲリラ的に出没し、多くの話題をさらうストリート・アーティスト、バンクシー。近年では、作品価格が高騰していることでも知られる。2018年には代表作《風船と少女》がサザビースのオークションにかけられ、1億5000万円で落札された瞬間、額縁に仕掛けられていたシュレッダーに裁断されるという「事件」で世界を驚かせた。日本でも、東京都・港区にある防潮扉でバンクシーの作品と思われるネズミの絵が発見され、騒動が巻き起こった。バンクシーとは、いったい何者なのか。謎のアーティストの全体像に迫る、格好のガイドブック。

目次
はじめに
第一章 正体不明の匿名アーティスト
1・1 アート・テロリスト
1・2 「ステンシル」の手法と美学
1・3 セレブリティたちの支援
1・4 ところで、バンクシーとは何者か?

第二章 故郷ブリストルの反骨精神
2・1 黒い大西洋の記憶が残る港町
2・2 ロンドンのバンクシー
2・3 ミュージアムへの侵入
2・4 イギリス文化のポップ・アイコン

第三章 世界的ストリート・アーティストへの道
3・1 パレスチナの分離壁とホテル開業
3・2 ディズマランド開園
3・3 ニューヨークを熱狂させた一か月
3・4 スカーフをまとった《風船と少女》

第四章 メディア戦略家
4・1 印刷メディアの役割
4・2 アカデミー賞候補作
4・3 テレビに侵入する
4・4 CDを乗っ取る

第五章 バンクシーの源流を辿る
5・1 古代ギリシャのバンクシー
5・2 ヒップホップ文化とグラフィティ
5・3 グラフィティ戦争(ウオー)
5・4 ヘリングとバスキア、そしてウォーホル
5・5 美学と政治意識の背景

第六章 チーム・バンクシー
6・1 YBAsのムーブメント
6・2 現代美術マーケットというゲーム
6・3 バンクシーは一人なのか
6・4 プロジェクトの新しい地平

第七章 表現の自由、民主主義、
ストリート・アートの未来
7・1 シュレッダー事件再考
7・2 東京のネズミはホンモノなのか?
7・3 民主主義のルール

あとがき

■著者紹介
毛利嘉孝(もうりよしたか) 
1963年長崎県生まれ。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授。専門は社会学、文化研究/メディア研究。京都大学卒。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジPh.D.(社会学)。九州大学助教授などを経て現職。著書に『ストリートの思想:転換期としての1990年代』(NHK出版)、『文化=政治』(月曜社)、『ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房)など。『Banksy’s Bristol:HOME SWEET HOME』(作品社)、『BANKSY YOU ARE AN ACCEPTABLE LEVEL OF THREAT』、『BANKSY IN NEW YORK』(パルコ)などバンクシーに関する著作の翻訳(共訳)を手がける一方で、現代文化や社会運動を中心に批評活動を行っている。

【著者紹介】
毛利嘉孝 : 1963年長崎県生まれ。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授。専門は社会学、文化研究/メディア研究。京都大学卒。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジPh.D.(社会学)。九州大学助教授などを経て現職。現代文化や社会運動を中心に批評活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 中玉ケビン砂糖

    #読了 バンクシーの名を知ったのは、確かどこかのテレビ報道。「権威ある美術館で『勝手に自分の作品を飾った男』を当局が捜索中」という奇妙なニュースの断片だった。その後、『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』のアカデミー賞ノミネート、東京でバンクシー作と思しきグラフィティ(防潮扉のネズミ)の発見・保護、オークション会場でのシュレッダー騒動など周知の通り。しかし、正体を公にしていないのにどうやって真贋を同定するというのだろうか(東京の作品について著者は「おそらくごく初期のもので本人のものだと思う」との弁)。

  • 真香@ゆるゆるペース

    本書は、正体不明のバンクシーの今の時点で世の中に出ている情報から、ルーツ・活動・作品のことを分かりやすく丁寧に解説。ストリートアート全般のことについても触れられており、よく知らない方でもガイドブックとして読める。反戦・反権力・反資本主義など社会を風刺したダークユーモアが溢れた作品はいかようにも解釈ができ、国や性別問わず誰にでも伝わり、見る人の心に刺さる。蛇足ながらバンクシー展にも足を運んでみたのだけど、70点以上の作品数、ユニークな仕掛け、親切な音声ガイド(無料)と、かなり見応えのある充実した内容でした。

  • 美紀ちゃん

    オークションにおけるシュレッダーの作品裁断事件、印象的。著者は東京のネズミは本物のバンクシーの作品だと思っていると書いている。2002年頃に東京に滞在していたのではと。バンクシーはチームで活動しているのではないか。世界各地でゲリラ的に出没しているストリート・アーティスト。これからもバンクシーに注目したい。

  • harass

    ネットで聞くアーティストの評伝として手に取る。資本主義社会でのささやかなで皮肉な抵抗者に詳しい著者の新書。グラフティ、落書き文化と正当なアートの比較などから、現代美術で名を上げている彼(またはチーム)の作品群の歴史と、彼を生み出した英国大衆文化などの考察。ただまあ、この落書き、異議申し立ての考え方自体が日本には元々ないし、異質のように思う。なかなか面白い本だった。そして、こういう存在も商品として取り込む資本主義についての考察も面白い。

  • けいご

    バンクシーと聞くだけで社会が騒めく理由は一体何なのか?が知りたくて手に取った1冊です★経済的に価値のない落書きがバンクシーの手によってグラフィティ、そして現代アートへと進化していった(捉えられる様になった)経緯は印象派アート等とは大きく違った歩みがあってとても面白かったです。ただ、何とな〜くだけども本を読みながら「こんな本読んでないで自分の声を形にしてみなよ?」と本の枠を超えたどこかで声が聞こえた気がしたのでしたw

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