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太平洋戦争の新常識 Php新書

歴史街道編集部

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569842967
ISBN 10 : 4569842968
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
July/2019
Japan

Content Description

あの戦争はいったい何だったのか―。昭和、平成を経て、令和を迎えた日本。時代の節目とともに歴史に関する記憶が薄れてしまい、先の戦争について「日本が愚かな戦いを行なった」という認識しか残らないとすれば、大きな不幸である。三国同盟、日米開戦、ミッドウェー海戦、キスカ島撤退、終戦の聖断、占守島の戦い、東京裁判…。新時代のいまこそ思い込みや通説の誤りを排して歴史を振り返り、「太平洋戦争の新常識」を探るべきではないか。豪華執筆者による選び抜かれた論考を掲載。日本の近現代史に新たな視座を提供する。

目次 : 日米両国は五十年間、戦端を開かなかった(中西輝政)/ 情報を精査したうえで、開戦は決定された(牧野邦昭)/ 三国同盟は「ある時点」まで日米交渉を有利に導いた(井上寿一)/ 日中戦争が日米戦争の原因ではなかった(渡辺惣樹)/ 戦艦大和は「時代遅れ」でも「無用の長物」でもない(戸高一成)/ ここで戦艦大和を投入すれば戦局は違った(平間洋一)/ 零戦の性能は「設計の妙」がもたらした(戸高一成)/ ミッドウェー海戦時、日本の戦力は優位にあったのか(森史朗)/ 「キスカ島撤退の奇跡」を導いたものは何か(早坂隆)/ 「ヤルタ密約」をつかんだ日本の軍人がいた(岡部伸)/ 「終戦後」に始まった占守島と樺太の戦いとは何だったのか/ 「終戦の聖断」が八月十四日に下された実相/ 東京裁判で重光葵がA級戦犯にされた理由/ 国を想い、凜として散ったBC級戦犯たちの戦い/ フランス代表理事は東京裁判で「反対」判決を出した

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • CTC

    本年7月のPHP新書新刊。同社刊行の月刊誌『歴史街道』掲載のテキストを纏めたもの。同編集部編。15章夫々の著者は…学習院学長からよく判らんテレビ屋まで幅広く、内容も玉石混淆というべきだろう。プロスペクト理論という行動経済学のモデルで太平洋戦争前の“ジリ貧”と“ドカ貧”を考察する話が最も新鮮だったかな。ジリ貧は確実に貧しくなるが、ドカ貧はそれを免れる可能性もある。貧しさの度合いはジリの方がかなりマシとしても、大抵ドカが選ばれる(実験では92%)、ある意味必然。なんてね、書いてるのは若い経済学者、中々面白い。

  • かずくん

    今年も8月15日を迎えてちょっと一般的見解と違った本を読む。たしかに太平洋戦争終了の条約に署名した重光葵氏が戦争犯罪人というのはおかしいし、太平洋戦争やむなしと多くの人が思った背景もあろう。歴史は勝者の説明なのだろうか?

  • ワンモアニードユー

    短い文章を集めたものなので、読みやすいのは読みやすいですし、アンリ・ベルナールや木村昌福、樋口季一郎に焦点をあてた掌編があったのは興味深く読めましたし、さすが歴史街道と思いました。

  • オールド・ボリシェビク

    雑誌「歴史街道」掲載の論考15を収録している。「東京裁判史観」へのアンチテーゼ的な論考、「常識」と思いこまされていることへの異議申し立ての試みである。一編あたり十数ページとで読みやすいのだが、その分、内容が薄いものも散見する。重光葵の再評価などに少しく新味はあったが、どうも陰謀史観めいたものもあって、「新常識」といえるかどうか。日米戦争は、何とかアメリカを参戦させたがった英国の思惑が絡み、ナチスドイツは早期停戦を願っていたというような論理に至っては唖然とせざるを得ないけどなあ。

  • くらーく

    結果が変わる訳では無いけどね。一応、日本は戦後に戦争調査および史実調査をしているし。 本書で挙げられている事例も、常識になると良いけどね。団塊世代が鬼籍に入って、批判するだけのマスコミが無くなったらと思うけど、その頃には戦前になっているかもなあ。 失敗から学ぶのも大切だけど、成功(素晴らしい人格)からも学んで欲しいよね。人を落として自分を高めるのではなく、高い人を目指して自分を高めるような、そんな人間になりたいわな。そんな参考にしたい軍人が多々いますわ、本書には。

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