Books

紅葉する老年

武藤洋二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622079255
ISBN 10 : 4622079259
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

老年期=人生の紅葉期には生がせっぱつまって花開く。命の個性の幅は、常識の幅より広いのだ。円く老いた木喰と、安らぎを拒否したトルストイと。老年の自治権を独創的に使い尽くし、紅葉人になるための人生の使用法を、ロシヤ文学研究の碩学が迫った。

目次 : 1 人生の紅葉について(命の個性/ 「これでも私は学ぶ」―老人ゴヤ/ レンブラントの二つの顔/ アヴァクームの黒パン/ 「年をとってはいけません」―ムスフェルト先生の思い出 ほか)/ 2 トルストイ八二歳(「心の安らぎは精神的卑劣さです」/ 「神はここに、この絞首台に吊るされておられる…」/ 「ほら、人間の姿をした悪魔がいる」/ 「死を希ふことなく、生を求むること勿れ」/ 「ひょっとしたら死ぬ。いいことだ」 ほか)

【著者紹介】
武藤洋二 : 1939年9月30日生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科卒業。大阪外国語大学ヨーロッパ1講座教授をへて現在同大学名誉教授。主として帝政ロシヤとソヴェトを拠点にして人間を追っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • カタコッタ

    読み応えありました。紅葉人として生きよう。紅葉の中に老人の尊厳がある。どの様に老後を過ごすか、恐らく私はこれからの数年をこの事を考えて生きていくことになるだろう。トルストイは82歳で家出をし、自分のやるべき仕事をした。人生の後半を自分の理想の姿を叶える努力をしたトルストイ。やるかやらないか、非常にシンプルな選択だが。著者はロシア文学研究者であり詩人。全編今まで読んだことのない独特の表現、想像力を掻き立てられる文章。簡単に感想が書けませんでした。

  • ほんままこと

    表紙は老年のゴヤの自画像『それでも私は学ぶ』。人の最晩年の生き方を著者の武藤洋二氏は追求。レンブラント、ファーブル、木喰など。とりわけトルストイは凄い。大地主、貴族、作家、富める者として安らかな老後を過ごすのは「精神的卑劣さ」と考え、82歳のトルストイは政治的決着としての家出をする。神の正体は「愛」だから、それが無い教会で祈ることを止め、キリストは歴史上の人物であり神ではない、奇跡も否定したので正教会から破門される。権力側はトルストイを恐れた。死の床のトルストイを著者は、紅葉の極みの鮮やかな葉、と表現。

  • 芋煮うどん

    有名無名を問わず、さまざまな人々の人生の紅葉期を描く。圧巻はトルストイ。トルストイのような紅葉期を送るのは無理だが、せめて、さまざまなことがらに興味を持ち、前向きに生活する紅葉期を送りたい。まだまだ先の話ですが。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items