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マチズモを削り取れ 集英社文庫

武田砂鉄

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087446500
ISBN 10 : 4087446506
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan

Content Description

なぜ道を歩くだけで、電車に乗るだけで、家を借りるだけで、仕事のキャリアを築こうとするだけで、女性にはこんなに困難がつきまとうのか?日常にはびこる“マチズモ=男性優位主義”の実態を男性ライターが取材&徹底検証!ジェンダーギャップ指数、先進国でぶっちぎり最下位のこの国の「体質」をあぶり出す。個人として考え、社会の問題として捉え、私たちの未来のために問いかけていく全12章。

目次 : 1章 自由に歩かせない男/ 2章 電車に乗るのが怖い/ 3章 「男/女」という区分/ 4章 それでも立って尿をするのか/ 5章 密室に他人が入り込む/ 6章 なぜ結婚を披露するのか/ 7章 会話に参加させろ/ 8章 甲子園に連れて行って/ 9章 体育会という抑圧/ 10章 寿司は男のもの?/ 11章 カウンターと本音/ 12章 人事を握られる

【著者紹介】
武田砂鉄 : 1982年東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。15年『紋切型社会―言葉で固まる現代を解きほぐす』で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。16年、第9回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞。近年はラジオパーソナリティとしても活動の幅を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • hiace9000

    武田さんの社会学視点でツッコむ勢い、そして決してひしゃげそうにない強かで鋭い舌鋒・筆鋒がすごーく好きだ。世に遍満する「腑に落ちない」ことを"腑に落ちる"まで噛み砕き」、「喉元に引っかかる」ことを、"喉に指を突っ込みえづきながら"も取り出して正体をしげしげと見つめる不条理や理不尽への反発心。本書は国家上げての男性優位社会維持体制擁護や無関心・麻痺に対する指南書でも解決書でもない。「削り取る」べきマチズモという"悪性腫瘍部"から目を背けず、個人として、当事者としてどうする!を突きつけ、まず自己変容を促すのだ。

  • たまきら

    男には、男の声しか聞かない種類がいます。妻や母の説得は納得しないのに、同僚や地元の祭りの先輩が一言言っただけですぐに従ったりするー実はこれ、悲しいかな愛する夫のこと。昨日一緒に見ていたハイキュー!で、美人マネージャーのある描写に「今時こんな表現どうなんだろう…」とつぶやいただけで彼と娘から非難轟轟。この男性が書いた本で「男性に隷属する女子マネを通じて(綺麗な)女性が身の回りのケアをして当たり前」みたいな風潮に疑問を投げかけてくれることは救いでした。私の言語能力では言えなかったこと。ありがたいです。

  • GAKU

    内容のいくつかには今まで気付かなかったが、この様な所にもまだまだ世の中男性優位社会が蔓延っているんだという事を知らされた。男性に是非読んで欲しい。それにしても銀座の鮨屋の話は、男性の私でも行きたいと思わなかった。まぁ、行く予定もお金もないですけどね(笑)

  • d3

    日常のあちこちで遭遇する「何気ない差異」。それが性差によるものだとしたら、ジェンダーについての問題だと捉えられる。このテーマは決してハラスメント化した強権発動のことだけではない。「そういうことになっているから」「自分にもそういう一面があるから」など、これまでの「そういうこと」が個人間でまかり通る限り社会は変わらない。 声を上げなければ変わっていかない反面、指摘された側が「いま、ちょっと言うだけで叩かれるから」と逆に被害者ムーヴしていることも見苦しい。問題は排除するものではなく、解決するものだ。

  • タルシル📖ヨムノスキー

    2024年夏の文庫フェアお勉強パートの1冊。最近テレビも観ないしラジオも聴かないで本ばっかり読んでいるので、すっかり世情には疎くなり「マチズモ」という言葉すら初耳状態。これまでこういった問題に触れた小説やノンフィクションを読んだ時に書いてきた「そんなこと言うならレディースデイはどーなんだ?」という論調は、引用の引用になるけれど「トランプで花札のカードを出すようなもの」という言葉に鈍器で頭を殴られたような衝撃!そもそもキリスト教だって「女性は男性の肋骨から作られた」とか言ってるし…。なんて書くとこれも火種?

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