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なんかいやな感じ

武田砂鉄

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065328743
ISBN 10 : 4065328748
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan

Content Description

1982年生まれ。物心ついてから今まで、遠くで起きていたこと。近くで起きたこと。その記憶を重ねて、「社会」を語るためにも、まずは「感じ」を考えてみようと思った。

目次 : なんか不穏/ 特有のウザさ/ ケジメとは/ 土埃/ まだずっと未来を見ている/ 遠くで起きていた/ 近くで起きていた/ 坂の上の家/ 見抜かれちゃうぞ/ 選ばれるとは/ 管理されたい/ 学ばないほうが/ つながりたくない/ 自転車だから/ Have Passion!/ 調整さん/ ハイタッチ/ ナンバーワン・オンリーワン/ 記憶とは現在/ 自分の責任だよね〔ほか〕

【著者紹介】
武田砂鉄 : 1982年生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。2015年、『紋切型社会』で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。週刊誌、ファッション誌、ウェブメディアなどさまざまな媒体で執筆するほか、ラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • とよぽん

    武田砂鉄さんの著書は何冊か読んできたけれど、本書はこれまでになく社会や政治や権力に対して鋭く、ご自身の成長過程における社会的事象や事件、世相などに斬り込む姿勢が行間に立ち上がってくる。タイトル通りの「なんかいやな感じ」をストレートにぶつけてくる。若い頃、その当時はわからなかったことが、平成という時代の年月を経てはっきりくっきりと、いやな感じで腑に落ちると。いやな感じ、嫌悪から目をそらさず、この先も自分の頭で考えていかねばと思った。

  • Mc6ρ助

    武田砂鉄さんが子供の頃の話の前半部分は必ずしも共感できなかった(かえって懸け離れたように見える川上弘美さんの「恋ははかない・・」がしっくり来た不思議)が、砂鉄さんが就職したあとはいつものようにガッテン、ガッテンばかり。ポイントオブノーリタンを越えたかも知れないこの国で傍若無人に振る舞うアベノオトモダチが緊急事態条項の入った改憲案に拘るのは彼らの所業に今更に法的根拠を求めたいが故なのかとストンと腑に落ちた(自粛要請で同条項と同じことをやってのけ、それを「民力」と時の副総理がのたまわったのではなかったか)。

  • 紅咲文庫

    いま起きている事の理由を考えるとき、事が大きいほどなぜこうなったのかを考えるのは難しい。よくわかんないけどそうなってるからよろしく、がどれだけ卑怯なのか砂鉄さんの本を読む度に考える。クリアな眼差しは自分の記憶をたどる時も変わりない。キャラメルや生乾きコンクリート、坂を上った場所に住んでいた友人、岩手の書店員の話や政治家の発言。冷静だけど冷たくない。本作と別の話だけど、フジテレビ第三者委員会報告書も、犯罪を明らかにすると共に背後にあった「いやなかんじ」を丁寧に解き明かし世に問うてくれたものだと思う。

  • たっきー

    『群像』に『「近過去」としての平成』というタイトルで連載されていたもの。著者と同世代なので平成を過ごしたのは学童期〜青年期。取り上げられた政治、社会問題、事件等をみて思い出すことも多かった。「歴史を曲げたり、人を差別したり、だれかを痛めつける手口がかわらないのは、こうした(※政治家の貧相な)言い訳がかわらないあたりからも見える。言い訳が貧相だと重大な物事まで貧相に染められてしまう。結果、問われることもなく、同様の出来事が温存されていく」、「人は誰だって、もともと特別なオンリーワンなのに、”もともと→

  • nonicchi

    砂鉄さんの本を読む時、いつも少し気合いとエネルギーが要る。決してスカッとはせず、あれこれ考えさせられ、重たいものが自分の中に残るからだ。まさに「なんかいやな感じ」。それは本人のせいだけではなく、彼をとりまく平成の出来事と彼の自分史が重なった時、彼の抱いた違和感や疑問がそうさせているのだろう。彼のラジオのリスナーでもあり、長年TBSラジオを聴いてきた者として、永さんや悠里さんの話題を出してくれて嬉しかったし、いかに面倒でも政治や世の中の空気に対する違和感と向き合える気力・体力は保持したいと思う。

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