Books

「いきり」の構造

武田砂鉄

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784023324565
ISBN 10 : 4023324566
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan

Content Description

どうしてあんなに、自信満々なのか――。
「迷惑」を忌避する社会で際立とうとして、「いきり」が幅を利かせ、暴走する。
「わからないのはバカ」「別に迷惑かかってないし」「政治家になってから言えよ!」「切り取りだろ!」……。
「従順」か「居丈高」か。
世の中に蔓延(はびこ)る、この二択から逃れ、ちゃんと深く息を吸うために、疲弊した社会の問題点を掴まえる。
社会、"私"という個人、日本人論のトライアングルの中に「いきり」を浮かび上がらせることを試みた一冊。

【目次】
1 そういうことになってるから
2 オマエに権利があるのか?
3 批判なんてしません
4 やかましい街で
5 幸せの設定
6 落ち着いてください
7 不機嫌
8 善意
9 視覚化から資格化へ
10 不安なくせに
11 上から目線
12 気のせい
13 確信歩き
14 切り取りだ
15 すべてを見る
16 逆ギレw
17 ヤニる!
18 承認
19 届ける
20 NEW&SPEED
21 言語化
22 物を言う
23 自分で考える

【著者について】
武田 砂鉄(たけだ・さてつ)
1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年からフリーライターに。著書に『紋切型社会』(朝日出版社、2015年、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞、19年に新潮社で文庫化)、『コンプレックス文化論』(文藝春秋、2017年、21年に文庫化)、『わかりやすさの罪』(小社、2020年、24年に文庫化)、『偉い人ほどすぐ逃げる』(文藝春秋、2021年)、『マチズモを削り取れ』(集英社、2021年、24年に文庫化)、『べつに怒ってない』(筑摩書房、2022年)、『今日拾った言葉たち』(暮しの手帖社、2022年)、『父ではありませんが 第三者として考える』(集英社、2023年)、『なんかいやな感じ』(講談社、2023年)、『テレビ磁石』(光文社、2024年)など多数。新聞への寄稿や、週刊誌、文芸誌、ファッション誌など幅広いメディアで連載を多数執筆するほか、ラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している。


【著者紹介】
武田砂鉄 : 1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年からフリーライターに。著書に『紋切型社会』(朝日出版社、2015年、第二五回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞、19年に新潮社で文庫化)など多数。新聞への寄稿や、週刊誌、文芸誌、ファッション誌など幅広いメディアで連載を多数執筆するほか、ラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • けんとまん1007

    武田砂鉄さんの本には、継続して触れている。自分が感じていることを、表現していただいているようで、心強い。ぼんやりとしていたことが、解像度を上げてもらえるようだ。強気言い切ってしまう。単純な言葉を使う。声を荒げる。批判でなく避難する。共通の土俵に乗らない・・などなど、ますます、そんな風潮が強くなっていると思う。だからこそ、自分の頭で、距離を置いて考えることが大切になる。

  • どら猫さとっち

    声高に叫ばなくても、よくよく聞けば威圧感がある発言。お前が言うな的な居丈高な言葉の蔓延。そして、黙らされている空気感。居丈高か従順かの二択しかない世間。その抑圧から脱するには、何が必要か。『紋切型社会』から10年、武田砂鉄が世に問い考える、言葉で固まる現象の解きほぐし方。紋切型から始まった彼のライター活動は、思考停止や同調圧力を解放するための疑問であり、批判の展開が多い。武田砂鉄に救われる人は、知る限り見当たらない。それでも今の時代、武田砂鉄が必要だ。

  • たっきー

    「いきり」をキーワードにしたエッセイ。丁寧な対応よりも、妙に自信ありげな態度の方が良いと思われるような時代。見た目重視で、切り取りしたわずかな部分でジャッジされるSNSとも重なる。最近の政治家(「政治屋」と書かれているが)の嫌な対応を思い浮かべて、どよんとした気分に。

  • ossan12345

    右に左に揺れ動く思考に、こちらももやもやしながら着いていくのが大変だが、まさしくそれこそが「いきり」に対抗する唯一の手段なのだろう。でもこれだけいきってる人が多いのは、それだけみんな先行き不透明で不安で、自分だけは分かっている、そんな自分に賛同して欲しい、間違ってねえよなあ?の表れなのかも。分からなくてもいいじゃない、が通じない辛い世の中になった。ところで本の帯作りのことが書いてあるが、最近帯のミスリードは本当に酷い。本の中身に全く関係無く薄っぺらな「言語化」で売りつけるのは良くないぞ!

  • おさと

    難しいところもあったけれど、さすが砂鉄さんだなぁ…と。ちゃんと考えよう。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items