Books

日日雑記 新装版 中公文庫

武田百合子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122073944
ISBN 10 : 4122073944
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2023
Japan

Content Description

十九年ともに暮らした愛猫の玉が死に、深沢七郎、大岡昇平ら友人たちを送った、昭和最後の三年間。映画や食べ物、小旅行、富士山荘での暮らしなど、身辺のできごとや気持の照り降りを、簡潔で心に響く文章で綴った著者最後のエッセイ集。

【著者紹介】
武田百合子 : 1925(大正14)年、神奈川県横浜市生まれ。旧制高女卒業。51年、作家の武田泰淳と結婚。取材旅行の運転や口述筆記など、夫の仕事を助けた。77年、夫の没後に発表した『富士日記』により、田村俊子賞を、79年、『犬が星見た―ロシア旅行』で、読売文学賞を受賞。93(平成5)年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • やまはるか

     1993年68歳で没した武田百合子最晩年のエッセイ集。日付のない「ある日」のことが綴られている。年代は大岡昇平死去1988年、昭和天皇崩御1989年から特定できる。当時は60代後半で老人を自覚したようで、街の食堂の賑やかなメニューを読んでいて「突然、あの世って淋しいところなんだろうな、あの世にはこういう賑やかさはないだろう」と思い「もうしばらくは生きていたい!!」という気持ちがお湯のように込み上げて来る。むすめHの財布を道端に置き忘れた話は、同様の出来事の思い出などに逸れて本題に戻らない。弄ばれた感。

  • kibita

    天衣無縫という言葉がピッタリ。読んでいて本当に魅力的な方だったんだろうなあと推察する。飾らない言葉で飄々と綴られる日常と人々がとても良い。美空ひばりライブ会場のおばさん達や映画館の兄さん等、その観察力よ。何度も吹き出したり、老猫玉の最後の描写では倒れ込んで泣いてしまった。色々な月の表現を見てきたけれど、「にんにくの1かけらの形の月」というのは最高だ。彼女の文章はずっと読んでいたくなる。

  • ikedama99

    読み始めると淡々とはしていても、惹かれる感じですいすい(?)と読み進める。観察眼がすごい。「富士日記」はすでによんでいるが、また読んで見たい。この方の文章はひかれる。

  • きのこ

    読んだのはこれではなくて図書館にあった武田百合子全集の中の1冊。この人の文章を読んでいると、なぜか市井の日常を切り取る写真家の写真集を見ているような気になる。見たものを美化せず見下しもせず鮮やかに切り取る文章。情景とか音とかにおいとかが感じられるところがいくつもあった。誰でも書けそうな日常雑記でありながらきっと誰にも書けない、昭和の東京の(時々富士山麓の)スナップショットだと思う。

  • crnbooks

    富士日記の後、富士以外の場所多め、代々木公園でカラスに残飯をやったりする百合子さん。文体は少し違えど、同じ人間性を感じる。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items