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ISBN 10 : 4622086344
Content Description
いったい誰がどのように通訳業務を遂行したか。日米両国で入手した資料やインタビューを基に通訳作業の全体像に光をあてるとともに、通訳体制の三層構造、通訳手順成立の過程、二世モニターの複雑な立場といった、東京裁判通訳における際立った特徴に焦点を当てた。今日の通訳学の新潮流である社会科学的アプローチを適用し、東京裁判の歴史的・政治的文脈のみならず、裁判関係者間の力関係、通訳作業に関わった人々の社会的・文化的背景に目を向けながら、通訳事象の説明を試みる。法廷におけるリアルなコミュニケーション過程を明らかに。通訳学の専門家が、政治社会学との架橋の成果を問う。
目次 : 序章 なぜ東京裁判か/ 第1章 東京裁判の通訳体制/ 第2章 通訳者のプロフィール/ 第3章 東京裁判における通訳の特殊性/ 第4章 東條英機証言の通訳/ 第5章 東京裁判の通訳学/ 終章 東京裁判通訳の意義と今後の研究課題
【著者紹介】
武田珂代子 : 熊本市生まれ。専門は翻訳通訳学。米国・ミドルベリー国際大学モントレー校(MIIS)翻訳通訳大学院日本語科主任を経て、2011年より立教大学異文化コミュニケーション学部教授。MIISで翻訳通訳修士号、ロビラ・イ・ビルジリ大学(スペイン)で翻訳通訳・異文化間研究博士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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