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霊的最前線に立て! オカルト・アンダーグラウンド全史

武田崇元

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336076380
ISBN 10 : 4336076383
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

オカルトブームの立役者にしてスピリチュアル業界の影の支配者・武田崇元と、UFOからナチスまで何でもござれの学術的オカルト研究の先駆者・横山茂雄(稲生平太郎)がオカルトの全歴史を語り尽くす!
霊統は異なる二人が知られざるオカルト・ムーヴメントの辺境最深部を掘り起こす、前人未到空前絶後の超濃厚対談がついに実現。

【目次】
まえがき(横山茂雄)
1.『日本のピラミッド』に始まる
  二人が出会うまで/オカルト・ブームの到来
2.武田崇元の少年期
  日本残酷物語/『不思議な雑誌』/UFOそしてアダムスキー/黒沼健とムー大陸/澁澤龍彦と幻想系
3.68年革命と70年代の流れ
  68年革命とオカルト/異端文学の復権/北一輝の再評価/土俗性の流行/太田竜と叛科学/民衆宗教論の転換/古代史アマチュアリズム/竹内健と「日本的狂気の系譜」/その頃欧米では
4.『復刊 地球ロマン』の衝撃
  刊行の経緯/復刊1号〜第6号まで総解説
5.横山茂雄の遍歴
  アーカムハウスと『ガロ』/性器崇拝四方山話/不思議研究会/トールキンとヒッピー/ミチューリン農法とルイセンコ/ボグダーノフとマッハ主義/若返りと不老不死/チュチェ科学とボンハン/井村宏次との出会い/松岡正剛と工作舎の近辺/ヴィルヘルム・ライヒ/『幻想文学研究会』『ピラミッドの友』『ソムニウム』
6.武田崇元その後の仕事
  『UFOと宇宙』から『迷宮』まで/『ムー』の時代/金井南龍と『神々の黙示録』/『出口王仁三郎の霊界からの警告』
7.近代オカルトの流れ<1>西洋
  フォックス姉妹のハイズヴィル事件/ブラヴァツキー夫人登場/神智学の広がりとシュタイナー/シャンバラ、アガルタ、ルネ・ゲノン/サイキカル・リサーチ/黄金の暁(ゴールデン・ドーン)とアレスター・クロウリー
8.近代オカルトの流れ<2>日本
  西洋近代オカルティズムと日本/西洋の影響の大きさ/平田篤胤と国家神道/異界探訪と神仙道/柳田國男と『遠野物語』/本田親徳と鎮魂帰神/大本教をめぐって/生長の家/病気治し・霊術/戦後の宗教学
9.1950年代の動向
  神秘と幻想の浮上/武田崇元の電脳ドラッグ時代/霊能ブームと新宗教ブーム/新宗教の大分裂時代
10.俗流オカルトの転回点
  オウム真理教とオウム事件/オウム――チープなオカルトの象徴/酒鬼薔薇事件と陰謀論/スピリチュアルの席巻
11. Qアノンと陰謀論
  アメリカ合衆国と陰謀論/コンスピリチュアリティ/大麻ナショナリズム/陰謀論におけるライトとレフト/陰謀論の臨界点/悪魔崇拝者集団のリアリティ/リアリティは時代によって変わる/覚醒と変革
12. オカルトの真髄
  なぜオカルトに魅入られたのか/世界の見え方/ヴィジョンと狂気
あとがき(武田崇元)
文献案内(横山茂雄)
附録:『復刊 地球ロマン』『迷宮』総目次
人名索引

【著者紹介】
武田崇元 : 1950年大阪府生まれ。東京大学卒。八幡書店社主。伝説的オカルト誌『復刊 地球ロマン』(1976〜77)の編集長として政治的ラディカリズムを触媒とする秘教的伝統の更新を企て、学研『ムー』の創刊に顧問として参画、81年神道霊学書籍の発掘を主とする八幡書店を創立。83年には『出口仁三郎の霊界からの警告』(光文社)がベストセラーになるなど80年代のオカルトブームに決定的な影響を与える一方で、立体録音ホロフォニクスの紹介やブレインマシンの開発など電脳シャーマニズムの旗手として当時の対抗文化全般に大きなインパクトを与えた

横山茂雄 : 1954年大阪府生まれ。別名:稲生平太郎・法水金太郎。京都大学文学部卒、博士(文学)。英文学者、作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    面白すぎる。70年代オカルトの立役者とその分野に精通した英文学者の対談という事から思い出話中心かと思いきや…読んでいる間中、膨大な知識で頭どつかれまくられている感があり。当時のオカルト状況があると思えば、神智学からの欧米オカルトあり、大本を始めとする日本的霊性の流れあり、果ては近年のスピからQアノンまで様々な話題が縦横無尽に語られつくされている。と言って雑多ではなく、底にあるのは60年代から現在までのオカルトを軸とした通史なので読んでいてブレる事は無いし。60〜70年代やオカルトに興味を持つ人は必読。

  • kokada_jnet

    1980年代以降の日本のオカルト世界に、ライター・プロデュ―サー・書店主としてかかわった武田崇元と、マニアかつ学者サイドとしてかかわった横山茂雄との対談本。それぞれの自分史と時代史が、濃い内容で語られ、また一方、欧米のさまざまなオカルトとその日本的需要、大本などの日本発オカルトなどについても、濃厚に語られる。八幡書店はまだ活動中だったのか。編集は石堂藍が担当。国書刊行会の担当編集は樽本周馬。

  • garth

    「へえ」がいっぱいあるわけだが、たとえば「「生長の家」はもともとはニューソートだった」とか「世界救世教の分裂騒動のときはゲバ棒をふるう男子部の後ろで女子部が手かざしで支援した」とか……あらためて勉強しなきゃなあ。ぼくもいちばん好きな神代文字は水茎文字です。

  • pulp

    オカルト史、であることはもちろんなのだけど、同時にタイトルどおりアンダーグラウンドの近現代史、思想史。もう面白すぎて、クラクラ。目眩がする。個人的には今年ベストかな。ただ西洋のオカルト史は、おさらいのためには必要なのかも知れないが、こんな本に手を出す輩には一般的?な話が多いような気も。関西弁のこの爺さん二人のオカルトに対するスタンスは素朴な肯定や否定、単純な陰謀論をもうとっくに乗り越えてしまっている。

  • イワシ

    今年ベスト本。安倍昭恵の大麻解禁主張の背後に拡がる大麻ナショナリズムの存在には笑い事ではないけど爆笑するくらいには滅茶苦茶。しかし横山茂雄が魅了されたと語るsee thingという熟語の内実には、オカルトに限らずすべての「見ること」の欲望に通底する勁さが潜む凄まじい語だと思う。

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