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雨の科学 講談社学術文庫

武田喬男

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065156513
ISBN 10 : 4065156513
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ雨は、滝のようにつながって落ちてこないのか。雨粒はどんな形をしているのか。雲粒と雨粒の境目はどこにあるのか。雨が降りやすい雲と、降りにくい雲の違いとは。近年多発する集中豪雨のメカニズム、温暖化を進める雲の種類、さらに人工降雨の可能性まで、「雲から雨が降る」という、当たり前の現象の仕組みと奥深さを探究する。

目次 : 1 地球に降る雨のミクロな特徴(雨粒の形と大きさ/ 雨の強さと雨粒の大きさ分布/ 雨が降る雲、降らない雲/ 多くの雨は雪が融けたもの/ 雨の降り方は人間活動によって変わる)/ 2 雲の組織化(積乱雲の生涯/ 生物のような積乱雲/ 集中する豪雨/ 人工衛星から観る雲の群(クラウド・クラスター)/ 地形の働きによる降雨の強化と集中)/ 3 雨の気候学(気候域と雨量/ 亜熱帯域の降雨/ 雨のテレコネクション/ 雨の経年変化/ 水惑星の水問題)

【著者紹介】
武田喬男 : 1936年、東京都生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。名古屋大学大気水圏科学研究所教授などを経て、名古屋大学名誉教授。また、日本気象学会理事、学術会議気象学研究連絡委員会委員、日本ユネスコ国内委員会委員、鳥取環境大学環境情報学部教授なども務める。日本気象学会賞(1973年)、日本気象学会藤原賞(2001年)を受賞。2004年没。正四位瑞宝中綬章(没後叙勲)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • へくとぱすかる

    雲が水滴・氷滴からできていることは理科で習うが、そこから雨となるまでのシステムは複雑。温帯の雨のほとんどが、雪が途中で融けたものである理由もやっと理解できた。積乱雲の連続的発生が集中豪雨をもたらす仕組みは著者自身の研究にもよるが、降雨自体が引き金になって連動させていく説明は見事によくわかった。温暖化にかかわって、水の偏在が今世紀の重要な課題になるだろうとの予測は身につまされます。日本が本来は降水が少ない緯度にありながら、奇跡的な条件でに水に恵まれているということも初めて知った。

  • Ribes triste

    面白い。当たり前と言われそうですが、雨粒も重力の影響を受けている。そして世界規模での人間の経済活動は、天候にまで影響を与えている。今でこそ降水量の機器計測が可能ですが、研究黎明期の苦労ぶりがしのばれます。地道な基礎研究の積み重ねの大切さを改めて感じました。

  • かもすぱ

    雨の本。雨粒、雨雲、雨量など、雲から降る雨についての全般がコンパクトにまとめられた一冊。雨粒の発達、雨粒の雲の中での振る舞い、雨の降る雲降らない雲、日本の雨の特徴、積乱雲ゲリラ豪雨線状降水帯とか全て興味深い。ちなみに本書は白血病闘病中の無菌室で命を削って書かれた本ということで、前書きでそんな予感はしてたけどなんとなく優しい語り方で全身全霊の文章という感じがしました。

  • まこ

    雨ってなんだろう。実際の図や日本で起こった気象現象を紹介して難しいことを身近に近づけている

  • T.Matsumoto

    どうやって雨が降るか、雲が形成されるか、集中豪雨が起きるか、科学的に解明されています。筆者の研究成果でもあるグラフのユニークさが印象的。雨が降る構造がわかると、雨の日が変わります。雨をテーマにした文庫本として、これ以上の入門書は無いのではないでしょうか。

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