Books

量子コンピュータが本当にわかる! -第一線開発者がやさしく明かすしくみと可能性

武田俊太郎

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784297111359
ISBN 10 : 4297111357
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2020
Japan

Content Description

目次 : 第1章 量子コンピュータとは?/ 第2章 量子力学の最も美しい実験から探る量子コンピュータの正体/ 第3章 量子コンピュータの計算の仕組み/ 第4章 量子コンピュータはなぜ計算が速いか?/ 第5章 量子コンピュータの実現方法/ 第6章 光量子コンピュータ開発現場の最前線

【著者紹介】
武田俊太郎 : 1987年東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科准教授。専門は量子光学・量子情報科学。日本における数少ない量子コンピュータの開発者。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了後、分子科学研究所での職を経て、2019年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
実際に量子コンピューター開発をしてる第一...

投稿日:2021/03/11 (木)

実際に量子コンピューター開発をしてる第一線の研究者が書いた一般向けの解説書です。 その分野の素人が無理して書いたような一般向け書物と異なって、研究者が書いているので説明は的確で正確でわかりやすいです。図表がたくさん載っていても借り物の記述で分かりにくいなんてことは本書では一切ありません。 量子コンピューターに対して過度な期待を抱かすこともなく、冷静に現状の進歩の度合いと今後の実用化までの遠い道のりを説明しています。そこが心地よい。

ロマンティック さん | 神奈川県 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • trazom

    橋爪大三郎先生がこの本を推奨されていたので読んでみる。従来コンピュータの情報処理の仕組みをまず説明してから、比較として量子コンピュータの特徴を解説するというような丁寧な構成や、やさしい語り口など、多くの人に量子コンピュータを知ってもらいたいという著者の思いが伝わってくる。過大な期待と誤解に塗れ、まだまだ乗り越えるべき多くの課題を有している現実がよく理解できた。ただ、「しくみ」の説明では、「重ね合わせ」の話が中心でちょっと物足りない。量子もつれを用いたビット間の連携など、もう少し詳しくてもよかった気がする。

  • ひろき@巨人の肩

    光量子コンピュータ開発者の著者が、リアルな量子コンピュータの現状を説明する。現代のコンピュータは「電子スイッチ」による二進法の論理演算から成り立つ一方、量子コンピュータは「重ね合わせ状態」の「波を使った計算装置」である。二重スリット実験を使った説明がわかりやすかった。量子論理演算を進めるためには、干渉や位相シフトを操る必要がある。最適化問題などのグローバーの解法では、n通りの計算をn/2回から√n回へ高速化できる。化学への応用を深く知りたくなった。超伝導方式、イオン方式、半導体方式、光方式が開発中。

  • まーくん

    本当にわかる!に惹かれて読んだ。全体に基本から簡潔に述べられており読み易い。前半で現代のコンピュータの情報処理の仕組みと量子力学の基本を解説しているが、多少でもかじったことがあれば、この辺はサラッと読める。しかし本題に入ると、やはり手強い。量子コンピュータは「粒でもあり波でもある」量子の不思議な性質を使い、量子の波の状態における「重ね合わせ」や「干渉」をうまく利用して問題を解くらしい。量子ビットは「重ね合わせ具合」で情報を表すという。この辺の論理演算がキモだと思うのだが…。ムズイ!⇒

  • そら

    量子力学の実験がそのまま物理的にコンピューターの中身になってるのか(*_*)とびっくりしました。コンピューターの中で何が起こっているのかは分かったけど、計算式との関連性がいまいちイメージできなくて、「本当にわかる!」までには到達しませんでした💦。でも、興味深く楽しめました。

  • 奈良 楓

    【良かった】・ 実用化間近と思っていた量子コンピューターですが、この本を読むととんでもなくハードルが高いことが分かりました。 ・ 電子や分子がいわゆる「量子」の一種であるが、量子は物理力学と異なる量子力学の方式に従い、波と粒の双方の性質を持つらしい。この量子の性質の章は全く理解できなかった。 ・ 量子である分子の組み合わせによる新素材の発見などには有効らしい。このように難しい本ながら、何となくは量子コンピューターの可能性が分かった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items