ピアノを学ぶ人へ贈る武本京子の「イメージ奏法」 解説書

目次 : ■イメージ奏法について / ●「イメージ奏法」とは？ / 楽譜から作曲者の意図をくみとる／演奏したいイメージを明確にする / 具体的な奏法を見つける／「演奏設計図」を完成させる / イメージどおりの演奏をめざして練習する / ●「イメージ奏法」の特徴 / 「イメージ語表」：言葉によるイメージの分類 / 「演奏設計図」：楽曲分析／イメージ語／物語／表現曲線／色付け / ■イメージ奏法の実践 / ●練習計画を立てよう　（発表会に向けて：選曲の時期） / ●新しい曲への愛を深めよう（作曲家や作品の分析）　（発表会に向けて：譜読みの時期） / ●曲想に合う「イメージ語」をみつけよう　（発表会に向けて：イメージ確定の時期　1） / ●イメージ語の変化から「物語」をつくろう　（発表会に向けて：イメージ確定の時期　2） / ●「物語」を表現する、具体的奏法を見つけよう　（発表会に向けて：奏法確定の時期　1） / ●タッチを誘導する、「表現曲線」を書き込もう　（発表会に向けて：奏法確定の時期　2） / ●具体的なタッチが思い浮かぶ「色」をぬろう　（発表会に向けて：奏法確定の時期　3） / ■イメージ奏法の資料 / ●色から受ける代表的なイメージ一覧 / 赤／ピンク／オレンジ／黄／黄緑／緑／青緑／青 / 紫／茶／金・銀／蛍光／白／灰／黒 / ●色の組み合わせによるイメージの代表例 / A：躍動（元気、明るい、キラキラ、わくわくなど） / B：エレガント（上品、やさしさ、幸せなど）／ロマンティック（あこがれ、やわらかい、穏やかなど） / C：虚無感（寂しい、心配、不安、内気、孤独など） / D：激情（怒り、抗議、逆上、衝撃など） / ●イメージ語表 / 天国・現実・地獄／外的・内的／陰陽 / ●子どものためのイメージ語表 / ■イメージ奏法の実践例 / ●「演奏設計図」の実践例 / イメージA（わくわく系）：クレメンティ≪ソネチネ≫op．36‐1 / イメージB（回想系）：リスト≪愛の夢　第3番≫ / イメージD（情熱系）：ショパン≪幻想即興曲≫ / ●「イメージ奏法」から生まれた物語例 / ☆クレメンティ≪ソネチネ≫op．36‐1・・・「森の木こりさん」／「森の木の気持ち」／「おもちゃ」／「時計」 / ☆リスト≪愛の夢　第3番≫・・・「幸せをありがとう・・・」／「変わらぬ愛」 / ☆ショパン≪幻想即興曲≫・・・「再起を決意する男」／「孤独と真実の愛」／「悩める10代」／他

【著者紹介】
武本京子 : 東京藝術大学音楽学部ピアノ科卒業、同大学院修了。名古屋市芸術祭賞、愛知教育文化芸術賞、クラスノダール国際音楽祭芸術賞、名古屋市芸術奨励賞、愛知県芸術文化選奨文化賞、名古屋ペンクラブクリティック賞受賞。音楽の内面を色彩と物語でイメージして泰法を導く独自のピアノ教育法のメソッド「イメージ奏法」を確立し、その実践として、ソロアルバム、室内楽、協奏曲など国内外のアーティストと１１枚のＣＤをリリース。古典から現代音楽の初演まで幅広いレパートリーで演奏活動を行い、好評を得ている。現在、愛知教育大学教授。名古屋音楽大学非常勤講師（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）