Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 白義

  読了日：2015/09/21

  普段意識もせず当たり前のように使っている「暦」というものにはどのような歴史があるのか。太陽と月の運行から一年を定める歴自体は古代から相当な精度があったものの、それと当時の政治性、儀礼や慣習のリズムによって多彩な歴が文化や地域ごとに存在したこと、さらにはそもそも公的に歴を制定すること自体に伴う政治的な軋轢といったものを詳細に扱っていて密度が濃い。現行の国際標準歴であるグレゴリオ暦すら、春分の日や復活祭の調整という宗教的な意図と科学的合理性の結合であり、その際消えた十一日間をめぐって大混乱も起きたのである

• ごいんきょ

  読了日：2020/02/23

  宗教が絡むと暦を決めるのも大変なんですね。

• Saiid al-Halawi

  読了日：2015/12/15

  「xxxとyyyが執政官であった年」的なエポニムは現代の感覚からすると奇妙に聞こえるけど、西暦だって同じくらいローカルで特殊な性質のものだったというのが歴史的経緯をトレースするとよくわかる。それとフランス革命暦の厨二さ加減がひどい

• たかみりん

  読了日：2013/11/18

  私達が普段何気なく使っている日や月や年といった時の区切りの概念とはそもそも何であるのか。どのようにして決められたのか。タイトル通り暦と時間の歴史を紐解く本。私達が今、世界共通のものと思っている暦は近代になってから整備されたものであり、それまでは各国ばらばらの暦を使用していた。年の始まりは必ずしも1月1日ではなかった。興味深い内容だが、かなり複雑な概念が分かりにくい翻訳文で書かれていて理解が難しい上に、たまにびっくりする誤字や誤訳もあったりなど、全般的に少々読みづらいのが玉に瑕。

• 袖崎いたる

  読了日：2025/01/12

  ちょーっと入ってこないタイプの内容、でしたな。ジャック・アタリの『時間の歴史』がわりあい親切だったんやなと感じる。しかしまぁ著者としても考察がやりたいわけやないんで、なんてことを序文で書いているから、この本のわかりにくさは歴史事実ベースで書かれたものに不慣れな私が理由かもしれない。だいたいが宗教。キリスト教がベースになっている世界のなかでユダヤ教徒が守っている慣習と距離をおこうと事情が複雑になってごちゃごちゃしたりする場合があったりもしていて、大変ねぇといった感想。暦が決まるのもずいぶん込み入った事情やな

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