Books

アカシアの朝

櫻木みわ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093867559
ISBN 10 : 4093867550
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan

Content Description

少女たちはソウルで夢を見た。

K-POPデビューを夢見る陽奈と、大学進学する幼なじみに思いを寄せるソユン。日韓のふたりの少女は、それぞれの理由から芸能事務所の練習生としてソウルで暮らし始めた。ブラジル、タイなど各国出身の練習生とのつながりは深まる一方、韓国芸能界の荒波に心と体をすり減らしていく――

K-POP、韓国ドラマ、ヘイトスピーチ、領土問題、南北朝鮮、戦争、植民地。全てを描き抜いた傑作――スケザネ氏(書評家)

現代女性の抱える悲哀を題材とした中編『コークスが燃えている』で熱狂的な支持を得た著者による、初の長編小説!

【編集担当からのおすすめ情報】
日韓ふたりの少女が成長するさまを追った青春小説にして、日韓の歴史をモチーフにした社会派小説でもありながら、やはりSFや純文学、エンタメといった枠に収まりきらない櫻木みわ氏の小説です。著者は、本作執筆にあたって、KーPOP関係者に多数インタビューし、さらには韓国各地での現地取材も行いました。大量の文献収集も含め、日韓関係の知識を蓄えながらも、そこに依拠せず独自の物語を紡ぎました。著者の新たな代表作として、強くおすすめします!

【著者紹介】
櫻木みわ : 1978年福岡県生まれ。タイ、東ティモール、フランス滞在などを経て、2018年に作品集『うつくしい繭』で単行本デビュー。現在は琵琶湖で唯一の有人の島、沖島に住む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • たま

    読書メーターのご感想で知った本でこの作家さん初読み。軍事政権による抑圧や帰還事業の悲惨は同時代に見聞し、かつ韓流とは関係なく過ごしてきたので、主人公陽奈が韓国でアイドルを目指すと言うキラキラした感じが新鮮で興味を持った。アイドル業界の描写も細かく面白いが、それだけでなく、陽奈の出会う人々を通して、南北分断、日本での朝鮮人労働者の歴史、韓国の若者の閉塞感などもしっかり描かれ、それを受け止める陽奈の感性の瑞々しさ、真っすぐさがとても良かった。

  • えんちゃん

    「コークス」「カサンドラ」では、ままならない女性の生き方を透き通った文章で描いた櫻木さん。今作品は、KーPOPアイドルを目指す日本人少女と、そのグループメンバー、そして朝鮮半島の歴史と回顧を混じえた、深みのある若者群像劇。徴兵制、年配者を労る風潮、都会と田舎の格差、学歴社会。知っているようで知らなかった韓国についてとても勉強になった。青春小説と社会小説の両面を味わえる一冊。とても面白かったです。

  • konoha

    櫻木さんの繊細な感性はそのままに、世界が格段に広がった力作。日本から韓国に渡りアイドルグループとしてデビューを目指す陽奈は、ミステリアスなソユンらメンバーと共に厳しい生活を乗り越えていく。ちょうどタイムレスオーディションにハマっていて題材が重なって楽しい。韓国ドラマやK-POPも好きなので、リアルな韓国も興味深かった。アイドルの話が主と思いきや後半は祖父の代まで遡り韓国、北朝鮮の歴史に思いを馳せる。陽奈の青春と成長に胸がぎゅっと切なくなる。情熱的なのに芯に静けさがあるところが魅力的。おすすめの一冊。

  • 雪丸 風人

    エンタメの枠を超越した大作。人を偶像化してしまうことの怖さを思い知り、錯覚を糧とする発想には意表を突かれました。翳をはらむ重厚な歴史を感じつつ、新しい世界の眩しさを味わえる凄い作品です。主人公は母子家庭の15歳。塞ぐ心をダンスに救われた彼女が、高い目標を掲げ、未知の世界へ飛び込んでゆくさまを描いた物語です。楽しさと学びが見事に融合されていますね。過酷な芸能界への道、その先の光と影のみならず、ヘイトスピーチや兵役の現場にもフォーカスする驚きの展開に、何度まさかと思ったことか!(対象年齢は14歳以上かな?)

  • 平井太郎

    K-POPは全然知らないのに読んだ。まず、K-POPは韓国出身のアイドルのことではないことに驚いた。国籍は関係なく韓国でトレーニングをしたアイドルのことだったようで、本書も主人公の日本人の少女が韓国でアイドルになるべく仲間たちとトレーニングを受けて成長して行く物語。ときどき社会問題についての描写がありただの青春小説でもなかった。K-POPに興味はなくても楽しめたが、興味があればより楽しめそう。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items