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ISBN 10 : 4872425413
Content Description
橋本真之(1947〜)は、鍛金(たんきん)技法を用いた造形的な作品で、現代日本の金工制作の第一人者として知られている。鍛金とは、金属を叩いて鍛え、成形することをいう。内側から膨らんだかのような有機的なフォルム、連鎖・増殖したかのように無限に連なる造形は、作家の代表作品である。本書は、そうした橋本の鍛金作品の軌跡を紹介する作品集である。また、1970年代半ばから個展のたびに執筆を続けた作家自身による制作の覚書を掲載し、制作についての考え方も紹介する。本文の日本語にはすべて英訳を付している。
《著者情報》
橋本真之(ハシモト マサユキ)
1947年、埼玉県上尾市に書家・橋本梅屋の長男として生まれる。66年、東京藝術大学美術学部工芸科入学、3年次に鍛金を専攻。70年に東京藝術大学美術学部工芸科卒業、72年同大学院鍛金専攻を中途退学。78年、後に東京国立近代美術館工芸館(現・国立工芸館)が収蔵する《果樹園 ―果実の中の木もれ陽、木もれ陽の中の果実》の制作を開始。90年「作法の遊戯」(水戸芸術館)への出品を機に、その造形思考が注目される。95年「第16回現代日本彫刻展」で宇部市野外彫刻美術館賞・埼玉県立近代美術館賞受賞。翌年、埼玉県立近代美術館が《果実の中の木もれ陽》を収蔵、以後3回に渡り作品が増殖。97年「第17回現代日本彫刻展」で山口県立美術館賞受賞。2008年、東京国立近代美術館が代表作《果樹園》(1978〜88年)を収蔵。2016年、批評・論考をまとめた『造形的自己変革 ―素材・身体・造形思考』(美学出版)を上梓。17年、前年の埼玉県立近代美術館での公開制作(3回目の増殖)で平成28年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。14〜19年に金沢美術工芸大学大学院教授、19年より同客員名誉教授。
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