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格差拡大 新・日本の階級社会 2 講談社現代新書

橋本健二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065399033
ISBN 10 : 4065399033
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan

Content Description

「ニッポン中流」幻想は、はるか彼方の過去の夢。日本社会の惨状が、新たなデータで明らかに。1980年前後に始まった日本社会の格差拡大は、すでに後戻りができないまでに固定化され、今や我が国には「新しい階級社会」が成立している。前著『新・日本の階級社会』により、日本社会の実態を客観的な調査データに基づいて明らかにしてみせた著者が、2022年の新たな調査データを基に提示する衝撃作!

目次 : 第一章 「新しい階級社会」とは何か/ 第二章 新しい階級社会が生まれるまで/ 第三章 五つの階級:それぞれの生い立ちと日常/ 第四章 哀しみのアンダークラス/ 第五章 男の階級・女の階級/ 第六章 人の階級はどうやって決まるか/ 第七章 階級格差を拡大させた新型コロナ/ 第八章 格差をめぐる対立の構図と日本の未来

【著者紹介】
橋本健二 : 1959年、石川県生まれ。東京大学教育学部卒業、同大学大学院博士課程修了。早稲田大学人間科学学術院教授(社会学)。専門は理論社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ねこ

    興味深く読むことができました。5つの階級、資本家階級3.9%、新中間階級32.1%、正規労働者階級27.4%、旧中間階級10.3%、そしてアンダークラス13.9%。パート主婦と59歳以下の専業主婦以外の失業者、無業者が居るので足しても85.6%です。14.4%は階級外者…でしょうか?私は残念ながらアンダークラス…。日本全体からの比率はもっと多いと思ってました。こんなに少ないんだ。私の周りにアンダークラスが多いから誤認していたようです。少し前に読んだインドカーストのダリット(最下層カースト)を思い出しました

  • アキ

    1980年代の一億総中流から時代は変わり、日本は格差社会に突き進んでいることがデータから見て取れる。今まで資本家階級、新中間階級、正規労働者階級、旧中間階級の4つが主な分類であったのが、更にアンダークラスとして非正規雇用労働者が13.9%890万人にのぼることも衝撃で、そのクラスは独身が多いため、同じ階級を再生産しない。第五章男の階級・女の階級で、男性の個人収入は女性の2.63倍とあり、家父長制資本主義の企業体制が根本にあるのではという指摘に、男性であるというだけで搾取している可能性を自覚すべきだと思う。

  • N島

    世の中の動きを漠然と捉えるのではなく、データで補足することでリアルな日本の姿を表そうとした意欲的な一冊。格差の拡大によりアンダークラスという階級が新たに出現、日本社会は持続可能性を失い衰退していく過程にある…という現実を容赦なく突き付けてきます。一方で最終章で説く政治と階級の関連については些か乱暴な結論になっているように感じました。ともあれ今の世の中を理解する材料の一つとして押さえておいて損のない一品です。

  • よっち

    1980年前後に始まった日本社会の格差拡大は、もはや後戻りができないまでに固定化され「新しい階級社会」が成立したとする著者が22年の新調査を元に提示する第2弾。資本階級層、新中産階級、正規労働者階級、アンダークラスといった各階級を解説していきながら、それぞれの生い立ちと日常を分析して、アンダークラスの様々な不安や哀しみ、男女の階級格差と階級間格差の関係、格差の固定化はなぜ起こったのか、格差を拡大したコロナの影響や対立の構図など、豊富なデータをもとに多角的に緻密な分析は衝撃的でいろいろ考えさせられました。

  • 秋 眉雄

    『アンダークラスは、他の階級の人々の子どもたちを飲み込んでいくが、あとには何も残さない。それは、フレクシ=グローバル資本主義のなかの、いわばブラックホールである。』とても丁寧で公平だと思われるデータの羅列が続きます。全体を通して語られるのは、今のような社会、そのある意味ギリギリな状態の現状がこの先、全くもって持続不可能だということでした。お先真っ暗。

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