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近代日本の地域工業化と下請制

橋口勝利

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784814000647
ISBN 10 : 4814000642
Format
Books
Release Date
February/2017
Japan

Content Description

日本の工業化を担った三つの主人公、すなわち、企業投資や経営者として活躍した地域商人、その彼らと「下請」という有機的・動的な関係を結ぶ中、市場に機敏に対応した産地工場、そして現場で要になった、農家労濃から切り離され労働者へと変化した女性たち。彼らの主体的な活動を分析することで、工業化の形と要因を斬新な視点で描き出す。

目次 : 近代日本と地域/ 第1部 市場のインパクトと地域商人の対応―市場選択と組織再編(国内市場の選択と流通網の再編―瀧田商店の戦略的市場創出/ 国内市場の選択と生産組織の再編―北村木綿株式会社の経営拡大/ 輸出市場の選択と生産者化―中七木綿株式会社の産地大経営)/ 第2部 工業化の波及と下請制の展開―問屋・工場・労働者(問屋制から下請制へ―分散型生産組織のメリット/ 下請制下の賃織工場―冨貴織布株式会社の工賃交渉/ 農村から工場へ―工場労働者の誕生)/ 地域発展のメカニズム

【著者紹介】
橋口勝利 : 1975年大阪府泉佐野市に生まれる。1999年京都大学経済学部卒業。2005年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。経済学博士(京都大学)。京都橘女子大学文化政策学部ティーチングアシスタント、日本学術振興会特別研究員などを経て2007年関西大学政策創造学部専任講師。2010年関西大学政策創造学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ゲオルギオ・ハーン

    近代日本において下請制が地域工業化の中でどのように生まれ、発展したかを愛知県知多半島における木綿産業に注目して研究した一冊。下請制度は国家が生産量を統制するために整備したという説があるが、この研究で下請制は産地問屋が組織し、問屋と下請工場で相互依存の関係にあったものだったと結論されている。また、大小の下請工場群の組織化と問屋も自営の工場を持つことで地域産業の生産量を調整し、価格の維持や工賃についても取引内容を見直したり計画的に休業して市場に対応する仕組を構築していたことが興味深かった。

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