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「人とは、何と複雑でもろく、そして強いのだろう」
7年ぶりの新作『恋人たち』へつながる軌跡。書き下ろしを含む最新エッセイ。
7年の沈黙をやぶり、待望の長編新作『恋人たち』を発表した橋口亮輔監督による、2013年3月からweb連載している内容を再編集した最新エッセイ集。『恋人たち』が生まれるきっかけとなったワークショップのこと、リリー・フランキーや倍賞美津子、加瀬亮など俳優たちとのこと、連載のきっかけとなった木下惠介監督、『二十才の微熱』を見た淀川長治、巨匠大島渚との邂逅……一つひとつの日常を積み重ねて、真摯に現実と向きあってきた橋口亮輔監督の姿が浮かび上がる。『恋人たち』を読み解くサブテキストとして、現在の橋口亮輔監督を知るうえでの必携の一冊。
当時の僕は、かなり疲弊した後だったので、映像のお仕事も、書くお仕事にも自信を失っていた。だから、この連載もリハビリのつもりで始めさせていただいた。そして、自分の人生の美しく楽しい側面を書いていこうと決めた。毎月、毎月、自分の人生にはこんな良い時間があった、こんなに大好きな人がいるんだと確認しながら、自分自身を肯定していく。そんな連載になった。
―あとがきより―
【絶賛公開中の長編新作『恋人たち』が多数の映画賞を受賞! ! 】
第89回キネマ旬報ベスト・テン
(日本映画ベスト・テン第1位・監督賞・脚本賞・新人男優賞)
第70回毎日映画コンクール
(日本映画大賞・録音賞)
第58回ブルーリボン賞
(監督賞)
第39回日本アカデミー賞
(新人俳優賞)
第30回高崎映画祭
(最優秀監督賞・最優秀助演男優賞・最優秀新進俳優賞)
第37回ヨコハマ映画祭
(監督賞・助演男優賞・日本映画ベストテン第2位)
第12回 おおさかシネマフェスティバル
(作品賞 ベストテン1位・脚 本 賞)
第45回ロッテルダム国際映画祭正式出品