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太陽の子 Gift Of Fire 集英社文庫

樹島千草

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087442793
ISBN 10 : 4087442799
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
黒崎博 ,  

Content Description

柳楽優弥×有村架純×三浦春馬×監督:黒崎博 8月6日公開映画ノベライズ!

1945年の夏。
軍の密命を受けた京都帝国大学・物理学研究室で、原子核爆弾の研究が進んでいた。若き研究者・石村修が実験に没頭する日々のなか、建物疎開で家を失った幼馴染の朝倉世津が修の家に居候することに。時を同じくして、修の弟・裕之が戦地から一時帰郷し、久しぶりの再会を喜ぶ3人。
ひとときの幸せな時間のなかで、戦地で裕之が負った深い心の傷を垣間見る修と世津だが、一方で物理学に魅了されていた修も、その裏にある破壊の恐ろしさに葛藤を抱えていた。そんな二人を力強く包み込む世津はただ一人、戦争が終わった後の世界を見据えていた。
死への恐怖や未来への希望、それぞれの想いを受け止め、自分たちの未来のためと開発を急ぐ修と研究チームだが、ついに運命の8月6日が訪れてしまう。
戦争に翻弄されながら、未来へ向かう若者たちの青春グラフィティ。

原作:黒崎博 
演出家・映画監督。連続テレビ小説「ひよっこ」や、大河ドラマ「青天を衝け」などの演出を手掛けた。ドラマ「火の魚」の演出により平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞放送部門、第36回放送文化基金賞演出賞、および東京ドラマアウォード2010演出賞を受賞。主な映画作品は『冬の日』(11)、『セカンドバージン』。『神の火』(Prometheus' Fire)でサンダンス・インスティテュート/NHK賞2015にてスペシャル・メンション賞(特別賞)を受賞。本作の原作にあたる8月6日公開「映画 太陽の子」の脚本・監督を務める。

小説:樹島千草 
東京都出身。某大学文学部卒業。著書に『咎人のシジル』『虹色デイズ 映画ノベライズ』がある。

【著者紹介】
樹島千草 : 東京都出身。某大学文学部卒業。著書に『咎人のシジル』『虹色デイズ 映画ノベライズ』がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あすなろ@no book, no life.

    毎年盆休みは戦争をテーマにした本を読むようにしている。この作品はそのテーマに沿い選択した訳ではない。行きつけの書店の新刊面陳で手に取り引き込まれ自身のテーマに合った作品。映画のノベライズだそう。我が国でも原子爆弾を研究していた。確かにそうした事は聞いたことがある。それをテーマにした作品。正直、ノベライズで作者の筆もまだの感ある作品だった。しかし、戦火が空襲により忍び寄る渦中、兵士にもならずこの研究を進める苦悩や心情はなかなか他作では読めぬ。また、その彼が広島に降り立つその心情は。なかなかの作品であった。

  • piro

    第二次大戦末期、京都帝大原子核物理学研究室において、劣勢の戦局を打破する新兵器の研究に明け暮れる研究者達。その中の一人、学生の石村修の主観で物語が綴られます。研究者達の純粋な探究心に熱いものを感じつつも、彼らが創り出そうとしている物が兵器だという事にとても気が重くなる。そして修、陸軍に入った弟の裕之、幼馴染の世津、3人の儚いひとときに、戦争というものの残酷さを感じざるを得ません。「科学は倫理を超えるが、科学を学ぶ人間は、倫理を有することができる。」ヒロシマの悲劇を目にした修の思いを永遠に心に刻まなければ。

  • shinchan

    樹島さん、初読みでした。原子核爆弾、アメリカより先に日本が辿り着いていたとしたら、、 、、、? 今の世界はどうなっていたでしょうか? 今の日本は❓ 240ページの短いお話しでしたが戦争の怖さ、悲惨さを再確認させられましたね。

  • はる

    今までの戦争物は戦地に行く人にスポットライトがあたる事が多かったけど、今回は科学者の立場で国内から国を守ろうとする若者達のストーリー。このストーリーを読んでいてある都市伝説を思い出した。

  • shun

    2021年46冊目。終戦記念日あたりで購入。戦時中の話。核爆弾の発明に没頭している科学者の修、修の弟で戦地から一時的に帰ってきた裕之、そして2人の幼馴染の世津の物語。もっと重い内容だと思っていましたが、それほど重過ぎることなく読み進められました。生きるとは何かを問われる作品。

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