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「心のない人」は、どうやって人の心を理解しているか 自閉スペクトラム症者の生活史

横道誠

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750518534
ISBN 10 : 4750518530
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan

Content Description

〈「心がない」ってどういうこと?〉

●「自閉スペクトラム症の当事者はマンガ、小説、アニメ、映画、テレビドラマ、音楽などのから人の心≠理解しようとしているのではないか?」

●その仮説をもとに、さまざまな生い立ちを抱える当事者7人に、自身も当事者である著者が共感を込めてインタビュー。かれらが夢中になったマンガ、小説、アニメ、映画、テレビドラマ、ポップミュージックは、どのようなものだったのか。

●インタビューから見えてくる「それぞれの生きづらさ」。そして心≠フ不思議が浮かび上がる、当事者の生活史にして昭和平成令和サブカル絵巻。

**********

 ?ぼく自身の人生を振りかえってみると、創作物から学んだことが非常に多いと感じるんだ。それこそ人の心の秘密も、多くを本から学んだ。

 ?自閉スペクトラム症者は非言語的コミュニケーションが不得意だって、よく言われるよね。

 ?実際ぼくは日常生活で人の心がわからなくて困惑し、その秘密をひもとくために文学作品に親しむようになったんだ。それで、ほかの「発達仲間」の場合はどうかなって思ったんだ。

【著者紹介】
横道誠 : 京都府立大学文学部准教授。文学博士。専門は文学・当事者研究。1979年、大阪府生まれ。40歳で自閉スペクトラム症、ADHDと診断され、発達障害者などのための自助グループ活動を精力的におこなうようになり、その経験をもとに多数の著作を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    【早く人間になりたい!】自閉スペクトラム症者は「創作物の活用で “人の心”を理解しようとしているのではないか?」 という仮説の下に、著者が7人にインタビューした書。<ここで「心のない人」って呼んでいるのは、自閉スペクトラム症者たちのこと/もちろん、ぼくたちにも心はある。でも、自閉スペクトラム症者は他者の心を理解する能力がない人とか、共感能力のない人とか論じられてきたよね。実生活でも、人間らしい心を持っていない人々のように見なされ、非難される経験、仲間外れにされたり、いじめられたりする経験が多いんだ>と。⇒

  • shikashika555

    ASDは非言語コミュニケーションが苦手であること、著者は創作物から学ぶところが多かったとの実感から、 「自閉スペクトラム症者は、創作物を大いに活用することによって、人の心を理解しようとしているんじゃないのか」という仮説のもとに、7人の当事者にインタビューしたもの。 上記の仮説が非常に興味深く感じ手に取ったが、インタビュー内容は散漫に感じた。 各章の後に著者のインタビュー内容の振り返りがあるのだが、これが対談形式?になっていてかなり読みにくいと感じた。 解りたいのにわからない。 隔靴掻痒の感。ううん。

  • manamuse

    序章から何を言ってるのか理解できなくてリタイヤ。

  • スノーマン

    夫が入手してくる本は自己啓発系が多いが、たまに私が『オッ』と思う本も買う。先に読ませてもらう笑 息子しか私の中ではパターンがないので、似ているよう違う、個性のある人々の話はとても新鮮で興味深かった。息子は自分のことを『俺の世界がある(その世界観が世間一般とは違ってる)』と言っていた。小、中、高校と、人間関係が自分では通じると思い、その度にズレてお互い困惑してる、みたいな段階を感じてきてるだろうし、更に増えるのかもしれない。息子もこの本を手にとり、仲間がいる、と思えると良いな。

  • タカナとダイアローグ

    自閉症傾向がある人は、創作物から心を学んでいるのではないかという仮説に基づいて、7人の(著者を含むと8人)インタビュー集。全体の一割は発達障害特性ありということで、身近な存在。というか、世の中ってやつをつくる大半のことを定型発達としているから、「普通の平均値」から外れたらそれは生きづらい。(どうやら正規分布的)自分も娘も息子も、父も祖母も、母も叔父も、姉もいろいろと思い当たるところがおおく、「みんなそうじゃない?」って思ってしまった…。定型発達ど真ん中の人が読んだらどう思うのだろうか。

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