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評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」 中公文庫

横田増生

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122072145
ISBN 10 : 412207214X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

三九歳の若さで急逝した異能の消しゴム版画家・ナンシー関。没後なお、「ナンシーならなんと言うだろうか」と思わせる独自の視点は、どのように育まれたのか。いとうせいこう、リリー・フランキー、宮部みゆき、みうらじゅんなど著名人をはじめ、ナンシーを知る人々へのインタビューを重ね、その生涯に迫る傑作評伝。

目次 : 第1章 ナンシー関の才能とその影響力/ 第2章 “ナンシー関”が誕生するまで/ 第3章 青森での関直美/ 第4章 旅するナンシー、歌うナンシー/ 第5章 ナンシー関の全盛期/ 巻末インタビュー マツコから見たナンシー/ 解説 ナンシー関と雑誌の時代

【著者紹介】
横田増生 : 1965年、福岡県生まれ。関西学院大学を卒業後、予備校講師を経て、アメリカ・アイオワ大学ジャーナリズム学部で修士号を取得。93年に帰国後、物流業界紙『輸送経済』の記者、編集長を務める。99年よりフリーランスとして活躍。2020年、『潜入ルポ amazon帝国』で第一九回新潮ドキュメント賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nemuro

    2002年6月、39歳の若さで急逝した異能の消しゴム版画家・ナンシー関。雑誌の連載を掛け持ちし書籍の刊行も多数。名前は知っている。だが活躍していた当時にしっかりと読んだ記憶はない。コラムから厳選された『ナンシー関の耳大全77』(武田砂鉄・編/2020年10月読了)に続いての本書。生前のナンシー関とは面識のなかった著者が版権の管理者でもある妹の米田真理氏をはじめ数多の関係者に根気強く取材を重ね、没後10年に間に合わせて出版にこぎつけた本の復刻版。ナンシー関の生涯と作品をトコトン深掘り。これぞ力作にして秀作。

  • すいへい

    ナンシー関は今読んでもおもしろい。評伝が本になってもおかしくない存在だと思う

  • manabukimoto

    大学時代「噂の真相」で彼女のコラムに出会った。批評の面白さと奥深さを知った。 小倉智昭の「含蓄ぶり」に対して「私は小倉に『何故?』と問いかけたかっただけなのである。いや、本人の目に留まることすら望んでいない。私はただ『小倉に「何故?」と問いかける者である』ことを明らかにしておきたいのだ」p62 現在のテレビを彼女ならどう批評するだろう?彼女なき20年が、テレビ的なるものの凋落の年月と言えるかも。 司馬遼太郎とナンシー関。二人の不在がもたらす喪失を宮部みゆきが語っていた。 問いかけるものであり続けねば。

  • akarick777

    知れば知るほど興味深いナンシー関さん。その確かな目。ぶれない姿勢。かっこよかったです。

  • KG

    Youtubeで中田英寿のいいプレーをまとめた動画を見るのが好きで、もう少し現役で見ていたかったと思うことがある。本書を読んでいるとそれに近い感情が湧いてくる。著者が抜き出した選りすぐりのコラムは今読んでも面白いし、解説が加えられ当時の関係者のインタビューが添えられることで二度美味しい。過去に読んだ本の感想で切り口の斬新さに感嘆していた記録があった。単なる悪口を書いているのではなく、その説明がとてもしっくりくる。おもしろいかおもしろくないかという基準で書かれていることを念頭に読むと楽しみ方が変わりそう。

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