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皿屋敷

横山泰子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784768479544
ISBN 10 : 4768479545
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

講談「番町皿屋敷」のスタンダード版である馬場文耕『皿屋舗辨疑録』の原文に注と現代語訳を付して抄録。所在の知られていなかった「播州皿屋敷」の実録小説『播州皿屋舗細記』のあらすじを本邦初掲載。代表的なこの二つの地域の「皿屋敷」のあとは、東北から九州までの広い範囲に伝えられる類似の伝説のいくつかを探訪。国文学、芸能史、民俗学の専門家が皿屋敷伝承を読み解き、その謎と魅力に、うらめしいほど迫る!

目次 : 第1部 皿屋敷物語を読む(馬場文耕『皿屋舗辨疑録』(番町皿屋敷)/ 播州皿屋敷)/ 第2部 名地の皿屋敷伝説(日本各地の皿屋敷めぐり/ 日本各地の「お菊」さん、OKK48)/ 第3部 皿屋敷物語の系譜(芸能史における皿屋敷/ 再創造される皿屋敷)/ 第4部 お菊と皿と井戸の謎(皿屋敷とお菊の源流を追って―指、針、皿と下女虐待/ お菊虫のフォークロア/ 井戸と屋敷と女と霊と―「都市における死」と皿屋敷怪談)

【著者紹介】
横山泰子 : 1965年東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒、同大学大学院比較文化研究科博士後期課程修了。法政大学教授

飯倉義之 : 1975年千葉県生まれ。國學院大學文学部卒、同大学大学院文学科博士後期課程修了。國學院大學准教授

今井秀和 : 1979年東京都生まれ。蓮花寺佛教研究所研究員。大東文化大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は日本近世文学、民俗学、比較文化論

久留島元 : 1985年生まれ。同志社大学文学部卒、博士(国文学)。同志社大学ほか嘱託講師

鷲羽大介 : 1975年岩手県釜石市生まれ。国立宮城高専(現:仙台高専)電気工学科中退。ブロガー。2010年より「せんだい文学塾」運営委員会会長

広坂朋信 : 1963年東京都生まれ。東洋大学文学部卒。編集者・ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    皿屋敷を考察した一冊。前半は「番町皿屋敷」と「播州皿屋敷」の翻刻及び現代語訳。今までは漠然と両者は同じストーリーだと思っていたので、その違いに驚く。番町の方は知ってるストーリーだったけど、播州の方はお家騒動とかも絡んできて非常にスケールが大きい。その後に続く日本各地の皿屋敷とお菊伝説も、皿屋敷伝説のスケールの大きさを思わせる。東北から九州まで、これほど日本各地に広がっていたんですね。後半は論考が中心。これまた芸能とサブカル、井戸にお菊虫とどれをとっても興味深い。皿屋敷について知るのに最適の一冊であった。

  • Kouro-hou

    日本全国皿屋敷探求。姫路「播州皿屋敷」は名前は知っていたが、「番町」とは大違いの大河スペクタクルなダイジェストにぶっ飛ぶ。幽霊お菊が虚無僧に扮して妹を仇から救ったりするのだ。ヲヲw 他にも姑に十枚の筵の一枚を隠されたりする農村パターン、井戸ならぬ池に飛び込みその後池が巨大な沼と化して屋敷を飲み込むとかアッシャー家かよ! お菊の怨霊話、皿十枚、井戸、更屋敷化と全要素含むのはそう多くなく、バリエーション豊富なのは各地でオリジナリティを出そうとしたから説もあり。皿に拘らず全国の超常お菊を集めたOKK48は吹くw

  • たねひ

    「皿屋敷」の怪談がどういう話なのか、そういえばよく知らないなと思って読んでみた。江戸に伝わる「番町皿屋敷」の代表的な作品の全訳と姫路の「播州皿屋敷」の粗筋をはじめとして、各地に伝わる皿屋敷の伝説や民俗学的な考察、皿屋敷を扱った舞台や小説などが一通り紹介されていて、お菊さんについてかなり詳しくなれた。色々なバージョンがあって「これが決定版」というのはないらしい。小幡氏という一族がずっとお菊を怨霊として祀っていたという話などはいわくありげですごく気になる。

  • c

    「死霊解脱物語聞書」「実録四谷怪談」と読んできたが、この江戸怪談を読むシリーズ、今のところどれも面白い。この本の場合、最近京極夏彦の「数えずの井戸」を読み返したところだったので尚更興味深かった。「数えずの井戸」のウィキペディアには、岡本綺堂の「番町皿屋敷」が典拠とあるが、実際にはこの本で取り上げられている様々な皿屋敷伝説のパッチワークだったのだ。そして「数えずの井戸」が失敗したのは、「番町皿屋敷」の時点で近代化されていた(怪異=超自然現象が登場しない)怪談を、再近代化しようとしたことに因るのではないか。

  • SHINee forever

    お菊伝説は全国にあるんだ!

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