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記者襲撃赤報隊事件30年目の真実

樋田毅

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000612487
ISBN 10 : 4000612484
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2018
Japan

Content Description

一九八七年五月三日憲法記念日の夜、朝日新聞の記者二人が突如、目出し帽をかぶった何者かに散弾銃で殺傷された阪神支局襲撃事件。この事件を含め、約三年四か月の間に計八件起きた「赤報隊」による襲撃・脅迫事件は、未解決のまま、二〇〇三年三月にすべて公訴時効となっている。事件の三年前まで同支局に勤務し、発生当初から記者として特命取材班に加わり、時効後も一貫して事件を追い続けてきた著者による渾身の書き下ろし。日本の言論史上、類例のない事件を追跡した果てに見えてきたものとは?

目次 : 第1部 凶行(供述調書/ 犯行の経過 ほか)/ 第2部 取材の核心部分1(新右翼とその周辺/ 日本社会の右翼)/ 第3部 取材の核心部分2(ある新興宗教の影/ 深まる謎)/ 第4部 波紋(捜査と取材/ 過去、そして未来)

【著者紹介】
樋田毅 : ジャーナリスト。1952年生まれ。愛知県出身。県立旭丘高校卒業、早稲田大学第一文学部社会学科卒業。78年、朝日新聞社に入社。高知支局、阪神支局を経て大阪社会部へ。大阪府警担当、朝日新聞襲撃事件取材班を経て、京都支局次長、地域報道部・社会部次長などを歴任。その後、和歌山総局長、朝日カルチャーセンター大阪本部長等を務めたのち、2012年から17年まで大阪秘書役、同年12月退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おさむ

    先日のNHKのドラマ「未解決事件ファイル」で草なぎ剛さんが演じた新聞記者本人によるノンフィクション。30年間にわたり、匿名取材班で犯人を追い続けた記録は、圧倒的な迫力で社会の闇を私たちに突きつけてきます。社内の汚点や警察の批判なども包み隠さず書いているところに誠実さを感じます。当時、狙われたのは朝日新聞だけでなく、時の首相や大企業もでした。テロで言論を封殺しようとした「赤報隊」の卑劣さ。この30年間で日本社会全体が右傾化したことの遠因に、もしこの事件があるのならば、犯人の思うツボであり残念です。

  • サトシ@朝練ファイト

    かなり深いなあ。でも、ここまでリストアップできていたんだ。

  • BLACK無糖好き

    朝日新聞阪神支局襲撃事件から今日で31年。事件の真相解明に奮闘してきた著者が、これまでの取材で知ることになった「事実」を開陳。右翼団体や新興宗教団体と関連する政治団体らに肉迫し、事件との関連に踏み込んで行く姿勢は圧巻でもある。特に朝日新聞の記者の立場で、右翼関係者を取材するのはそれなりの困難もあったようだが、相手の主張にもじっくり耳を傾けた上で、こちらの立ち位置を守り抜きながら、一定の信頼関係を醸成させていく過程はとりわけ印象に残った。◇いつの日か真実が明らかになるのを願うばかりです。

  • チェアー

    朝日を襲撃した犯人の思惑は、かなりの割合で実現してしまった。「国益」という言葉が幅をきかし、改憲はスケジュールに載る。その状況のなかで、だれが何を言おうと事件を追う姿に、記者、ジャーナリストの原点を見る。どんな価値があるのか、何をもたらすのかを考えることもなく、真実を追い続けるのは本能だ。ただ、これほどの努力をしても犯人の姿が見えないことに、事件の闇が濃くて深いことを知る。

  • funuu

    赤報隊に朝日新聞社の記者が射殺された事件を追い続けた元朝日新聞記者の書いたノンフィクション。さすがに文章は読みやすい。本田記者の百人切りの話等の朝日新聞社の内幕暴露本でもある。実行犯は右翼が某韓国系宗教団体か?朝日新聞の幹部と某韓国系宗教団体の幹部が裏では手打ちをしていたこと。朝日新聞社右翼某宗教団体は似た者同士の感じもした。記者時代は年収1500万ブラス経費を貰い正義の旗を掲げて記事を書く。今もある彼らの世界。

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